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カナダ日系人球団来日へ 少年野球チームと親善試合

社会 神奈川新聞  2015年03月05日 11:40

少年を中心に結成されたバンクーバー新朝日軍(CNYBC提供)
少年を中心に結成されたバンクーバー新朝日軍(CNYBC提供)

 第2次世界大戦前にカナダで活躍し、日系社会の誇りとなりながら、戦争によってなくなった野球チーム「バンクーバー朝日軍」が創設100年となる昨年、現地で復活し、94年ぶりに来日する。移民船の出港地として結び付きが深く、姉妹都市である横浜市の少年野球チームと親善試合を行い、友好を深める。

 日本からカナダへの移民が本格化するのは1880年代。日本人は現地で林業や漁業、炭坑労働など低賃金の肉体労働に従事した。1900年初頭にはバンクーバー市に日本人街ができ、07年ごろには1700人超の日本人が居住。朝日軍は日本人移民を中心に14年に結成された。

 雇用を奪う存在として反感を抱かれ、日本人は差別と排斥を受けていたが、朝日軍はフェアプレーに徹し、小柄ながら俊敏な動きを生かした戦術で活躍。その姿は現地の人の心を捉え、日系人社会の誇りとなった。21年には日本に遠征し、東京都内などで親善試合も行った。だが、戦争が始まると日系移民は強制収容所に送られ、チームは消滅した。

 2003年、朝日軍はカナダ野球で殿堂入りを果たした。14年にはバンクーバーで日系カナダ人が集まり、NGO団体「Canadian Nikkei Youth Baseball Club」(CNYBC)を設立。朝日軍ができて100年となることを記念し、13~16歳の少年で「バンクーバー新朝日軍」を結成した。

 横浜とバンクーバーは1887年の太平洋航路の開設以降結び付きを深め、1965年には姉妹都市提携を結んでいる。

 今年は姉妹都市提携から50周年でもあり、新朝日軍は今回の訪日で、横浜の少年チームと親善試合をすることとなった。新朝日軍の少年15人は8日、市立南高校(港南区東永谷)のグラウンドで、横浜南ボーイズと中本牧リトルシニアの2チームと対戦する。

 新朝日軍のコーディー・タカハシさん(15)はCNYBCを通じて「今回の日本遠征では、日本の選手の皆さんから少しでも多くのことを吸収してカナダへ持って帰りたいと思う」とコメントを寄せている。

【神奈川新聞】


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