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子ども事故なくしたい 団体が啓発取り組み

社会 神奈川新聞  2015年03月05日 03:00

危機管理をテーマにした長谷川祐子さん(右端)の講義。「セーフティーキッズいずみ」の江尻哲二さん(右から2人目)も協力した=横浜市泉区
危機管理をテーマにした長谷川祐子さん(右端)の講義。「セーフティーキッズいずみ」の江尻哲二さん(右から2人目)も協力した=横浜市泉区

 家庭や公園など生活の場で起きる子どもの命に関わる事故。それをなくすために活動しているグループがある。横浜市泉区に拠点を置く「セーフティーキッズいずみ」。県内の公共施設や幼稚園などで親と子どもに向けた講座を開くなど、啓発を中心にした取り組みを行っている。

 同区の地域子育て支援拠点「すきっぷ」で2月、子どもの危機管理をテーマにした父親向けの講座が開かれた。子どもが一人で火事や災害に巻き込まれたときの対処法を講義したのは、セーフティーキッズいずみの講師で、米海軍司令部消防隊予防課長だった長谷川祐子さん。「情報と技術を持っている人が助かっている」と解説すると、参加者からは「対処法は何歳ぐらいから教えればいいか」といった質問が相次いだ。

 セーフティーキッズいずみは2009年に発足。泉区役所で07~08年に行われた「事故予防推進ボランティア養成講座」がきっかけで、元受講生ら10人で構成されている。

 厚生労働省の13年の統計によると、5~9歳の子どもの死因で最も多いのが「不慮の事故」。1~4歳でも2番目に多い。11年から代表を務める太田由紀枝さん(55)は「不慮の事故は防ぐことができる」と話す。

 子ども向けの講座では▽フード付きの服を着て遊具で遊ばない▽寝転がって歯みがきをしない-など生活の中にある危険を紙芝居で教える。保護者向けでは、おもちゃを口に入れて窒息したり、風呂で溺れたり、家庭内で実際に起きた事例を解説。事故予防のアドバイスを記したカレンダーも作製。ホームページを通じて無料で配布している。

 事故の発生が多い一方で「家の中で多くの死亡事故が起きていることは、ほとんど知られていないのが現状だ」と太田さん。「防犯・防災と違い、事故予防への関心はあまり高くない。『あなたの地域でもやってみませんか』という投げかけになれば」と活動の広がりにも期待を込める。

【神奈川新聞】


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