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生ごみ処理器「キエーロ」  関東大学生が製作

社会 神奈川新聞  2015年03月03日 12:08

自作したキエーロにニスを塗る女子学生=2月25日、関東学院大学
自作したキエーロにニスを塗る女子学生=2月25日、関東学院大学

 関東学院大学(横浜市金沢区)の学生が、自然の力だけで生ごみを分解できる処理器「キエーロ」を10台製作した。横須賀市追浜本町にある学生寮やキャンパスの食堂などに設置。家庭系の可燃ごみの約5割を占める生ごみの削減に向け、大学を挙げて取り組んでいく構えだ。

 キエーロは葉山町の夫妻が考案した生ごみ処理器。横長の木箱に入れた土に生ごみを埋めるだけだが、採光や通風の工夫でバクテリアの動きを活発にし、貝や太い骨などを除き生ごみを完全に分解でき、堆肥化する。

 もともと土の中にいる微生物の力を活用しているので、設置後に追加費用はかからない。生ごみは大半が水分のため、埋め続けてもほとんどかさが増えない。考案者がホームページ上で作り方を公開しているため、関心のある人が日曜大工などで自作できることも特色だ。

 関東学院大で製作にあたったのは、大学側の呼び掛けに応じた寮生11人。作業開始にあたり、学生生活部長でもある小山嚴也副学長が「キエーロ普及の担い手の一つとして、関東学院が手を挙げた」と意気込みを表明。規矩(きく)大義学長は「小さな動きから、大きなうねりができたらいい」と語った。

 学生たちは、建築学が専門の小林謙二教授や大学院生らの指導の下、作業をスタート。あらかじめキットのように仕立ててあった木材を、クギやネジを使って組み立て、仕上げとしてニスを塗った。約6時間で、予定していた10個を作り上げた。

 学生寮や食堂に加え、横浜市金沢区にある体育会の野球部、ラグビー部、陸上部の寮にも設置する。同市港南区にある同学院の認定こども園にも置いた。キエーロの中に入れる土は、地盤工学が専門の規矩学長の研究室にある土を活用する。実際に使用しながら、今後の展開を考えていく方針だ。

 関東学院大は昨秋、キエーロ普及に力を入れる鎌倉市の松尾崇市長、逗子市の平井竜一市長、葉山町の山梨崇仁町長を招いてシンポジウムを開催。連携してごみ問題の解決に取り組むことを確認しており、今回の製作もその一環。

【神奈川新聞】


協力をしながらキエーロを作る大学生ら=2月25日、関東学院大学
協力をしながらキエーロを作る大学生ら=2月25日、関東学院大学

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