1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 県立金沢文庫で特別展 津久井光明寺ゆかりの寺宝一堂に

県立金沢文庫で特別展 津久井光明寺ゆかりの寺宝一堂に

カルチャー 神奈川新聞  2015年02月28日 03:00

光明寺などの寺宝に見入る来場者=県立金沢文庫
光明寺などの寺宝に見入る来場者=県立金沢文庫

中世の高僧、夢窓疎石(むそうそせき)が開山した光明寺(相模原市緑区)と、その前身で現在の同市と鎌倉市にかつて存在した宝積寺(ほうしゃくじ)の寺宝などを一堂に展示する特別展「津久井光明寺」が、県立金沢文庫(横浜市金沢区)で開かれている。両寺の歴史的関係についても、最新の研究成果を紹介している。

臨済宗の禅僧、夢窓疎石(1275~1351年)は、鎌倉幕府執権や足利尊氏、直義(ただよし)兄弟、後醍醐天皇から深く信頼され、京都・西芳寺などの庭園を造ったことでも知られる。同展では、高僧と関連が深い円覚寺(鎌倉市)の黄梅院(おうばいいん)の宝物も加え、仏像、書画、古文書など国の重要文化財20点を含む94点を展示している。

見どころは15年前、光明寺の調査で見つかった中国・元の高僧、月江正印(げっこうしょういん)による賛(たたえる漢文)が入った「夢窓疎石像」(県指定文化財)。修理後、賛の存在が分かり、日本と中国の文化交流の一端をうかがわせる史料となった。

最新の研究で、二つの宝積寺は、京都から来た夢窓派が東国の拠点として築いた黄梅院の末寺であることが判明した。その事実を示す古文書も並ぶ。「都市と郊外に寺を設ける夢窓派特有の“寺院経営”を東国に持ち込んだことが分かり、廃寺となった後に光明寺へ一級の文化財が移ったことが理解できた」と梅沢恵学芸員。

会場を訪れた東京都町田市の杉山透さん(78)は「家から近い寺なので足を運んだが、光明寺にこんなにたくさん宝物があるとは驚いた」。

4月19日まで。一般600円。問い合わせは県立金沢文庫電話045(701)9069。

【神奈川新聞】


シェアする