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新規受け入れ困難に 湯河原の地域作業所、支援訴え

社会 神奈川新聞  2015年02月18日 03:00

「たんぽぽ」の建物=湯河原町中央2丁目
「たんぽぽ」の建物=湯河原町中央2丁目

足柄下郡(真鶴、箱根、湯河原町)唯一の「就労継続支援B型」作業所を含む障害者施設「湯河原町地域作業所たんぽぽ」(同町中央2丁目)が、利用者増による受け入れ困難に陥っている。同施設の建物は2016年春を目標に増築が計画されているが、増加する利用者が使う備品の調達費に苦心。鈴木雅之所長は「自力で他の自治体の施設に通所することが難しい重度障害者もいる。地域のこの施設で受け入れができなくなれば、障害者の行き場がなくなってしまう」と危惧している。

「たんぽぽ」は1993年、地域の知的障害児・者の保護者らによって設立され、2014年に認定NPO法人となった。雇用契約を結ばずに活動できる就労継続支援B型事業や地域活動支援センター事業、障害児の放課後等デイサービス事業などサービスの幅を広げ、それに伴い利用者が急増。09年に17人だった利用者は、現在94人となっている。

同施設は知的・精神・身体の障害種別は問わず、全ての利用希望者を町内や真鶴町など近隣自治体から受け入れている。作業所の利用者はお菓子や刺し子などの自主製品作りや施設内カフェでの接客などを行い賃金を得ている。

今回の増築で、現在約436平方メートルの施設を約202平方メートル拡張すれば、受け入れ定員を30人増やすことができる。工事費約4千万円は国や県からの補助金などもあり調達できる見込みだが、作業机や調理室の冷蔵庫、シンクやガス台などの購入費が不足しているため、現状では増築しても利用者の受け入れ態勢を整えることが難しいという。

「人口密度が高く施設数も多い都市部と違い、地域で障害者を支援する場が限られている」と、鈴木所長は湯河原における福祉作業所の重要性を説き、「ここは町で唯一の作業所。自宅で過ごす障害者が社会参加するためにも、継続的な受け入れ態勢を至急整えなくてはならない」と訴え、協力を求めている。

寄付金は同施設に直接持参できるほか、3月20日までは同施設ウェブサイトのリンクから振り込むことも可能。問い合わせは、「たんぽぽ」電話0465(64)0038。

【神奈川新聞】


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