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イスラム教徒へ「おもてなし」 伊豆箱根鉄道がモニターツアー

経済 神奈川新聞  2015年02月17日 03:00

イスラム教徒向けの和食を味わう留学生たち=箱根・十国峠レストハウス
イスラム教徒向けの和食を味わう留学生たち=箱根・十国峠レストハウス

箱根エリアを訪れる外国人観光客が急増する中、伊豆箱根鉄道は東南アジアを中心にイスラム教徒向けの観光PRに力を入れ始めた。イスラム教徒向けのモニターツアーなどを行い、日本人では気付かないイスラム教徒への「おもてなし」を探っている。

箱根を訪れる外国人観光客は、以前は欧米や中国、韓国などからが多かったが、近年では東南アジアからも増えている。特に南部にイスラム教徒が多いタイや、イスラム教を国教としているインドネシアやマレーシアからの観光客が急増しているという。

同社では昨年9月からイスラム教徒の観光客向けの研究を始め、同12月にインドネシアからの観光ビザが緩和されたことを受けて本腰を入れることにした。

14日に初めて開催したイスラム教徒のモニターツアーには、東京農業大学(東京都世田谷区)で学ぶインドネシアやアフガニスタン出身の留学生ら19人が参加。箱根峠にほど近い「箱根・十国峠レストハウス」(静岡県函南町)では、イスラム教で禁じられている豚肉やアルコール類などが一切使用・添加されていない「ハラル」和食膳として、アサリのみそ汁や天ぷら、茶わん蒸しなど日本の味が提供された。

アフガニスタンから来日したシャーさん(36)は、いち早く完食し「日本に来て初めてみそ汁を飲んだ。おいしかった。日本食、大好きだ」と話した。

食事後、十国峠の展望台の一角で聖地メッカに向かって礼拝。箱根町内では箱根駒ケ岳ロープウェー(同町元箱根)や箱根湖尻ターミナル(同町湖尻)を巡った。参加者からは「お土産の原材料や添加物がよく分からない」「礼拝するための部屋などがあれば、もっと観光に来やすくなる」といった意見が挙がった。

同社は「意外な場面で驚いてもらえたり指摘を受けたりして、とても参考になった」と手応えを話す。今回寄せられた意見を踏まえ、サービスを改善していく方針。

【神奈川新聞】


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