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【照明灯】物価上昇

経済 神奈川新聞  2015年02月11日 09:37

隣り合う川崎市と東京都大田区の銭湯文化を次世代に継ぐ連携プロジェクトが好評という。同市内の銭湯数はピーク時の3分の1というが、家風呂が普及しても銭湯好きは根強いようだ

▼公衆浴場の入浴料は、終戦直後の物価高騰を抑えるため施行された物価統制令の唯一の対象。昨年9月、県内の銭湯の入浴料が6年ぶりに20円引き上げられた。利用者の減少に加え、燃料費高騰、消費税増税など厳しい経営環境を考慮し、今では規制というより保護の側面が強いのだろう

▼日本銀行が物価の目標を掲げている。こちらの目的は抑制ならぬ上昇だ。さすがに統制ではないが、インフレを誘導する「異次元の金融緩和」を導入。総裁の名を取ってクロダノミクスとも呼ばれるが、ここへ来て目標達成に黄信号がともりだした

▼原油価格下落が主な原因という。家計や中小企業経営にとっては朗報だが、物価を押し下げる要因にもなる。石油メーカーや商社の業績にも大きなダメージを与えているが、政府は結果的に景気回復につながると楽観的だ

▼物価と賃金双方の上昇を目指すアベノミクスとクロダノミクス。世界経済の変動がバラ色のシナリオに影を落としつつあるが、物価が上昇するだけの「悪いインフレ」は勘弁願いたい。

【神奈川新聞】


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