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横須賀・通称「どぶ板通り」 地元商店会も冠に

社会 神奈川新聞  2015年02月10日 03:00

米軍払い下げの軍服などを売るミリタリーショップや外国人向けのバーなどが並ぶ「どぶ板通り」=横須賀市本町
米軍払い下げの軍服などを売るミリタリーショップや外国人向けのバーなどが並ぶ「どぶ板通り」=横須賀市本町

米海軍横須賀基地(横須賀市)前にある「横須賀市本町商店会」(通称・どぶ板通り商店街)が今春、「ドブ板通り商店街振興組合」に名前を変える。外国人が日常的に歩き、異国情緒あふれる全国区の「どぶ板」の名称を正式に冠に掲げて、観光客にアピールしていく。

「どぶ板通り」がある同市本町一帯は明治時代以降、旧海軍の町として発展。道路中央に流れていたどぶ川が通行の妨げになり、厚い鉄板でふたをしたことから「どぶ板」と呼ばれるようになった。戦後は駐留する米兵が行き交い、米軍払い下げの軍服やワッペンなどを売るミリタリーショップや外国人向けのバーなども並び、さながら「リトルアメリカ」の雰囲気だ。

基地関係者ら向けのバーなどがひしめき、「夜の街」というイメージが色濃く残るが、近年はネイビーバーガーや海軍カレーなどがヒット。全国的に知名度が高まり、市外からもツアー客が押し寄せるなど週末は活況を呈す。

初代理事長となった本町商店会会長の越川昌光さん(67)は「『どぶ板』という名前に対して汚いと思う人もいるだろうが、われわれにとっては昔からの呼び名で愛着も誇りもある。全国的にも知られているので、これを前面に打ち出していきたい」と狙いを話す。9日の創立総会を経て、3月中に法人名とする。

商連かながわによると、出資金など一定の条件をクリアし商店街振興組合として発足するのは県内で10年ぶり。行政から補助金や支援策を受けやすくなり、組織力や信用力が増すメリットなどがあるという。

まずは安全な商店街に向けて、発光ダイオード(LED)仕様の街灯を約70基、防犯カメラも12基新設する予定。6月には完成する見通しだ。30年前から続く「どぶ板バザール」や基地関係のボランティアによる英会話講座も継続。さらに、広場を利用したフードコートやオリジナルグッズの商品化など、多様な事業を展開していく。

県内には現在、52の商店街振興組合があるが、収益を維持できず解散する組合もあるという。越川さんは「うちの商店街はやる気のある若い後継者がいる。これを起爆剤に、いろんな仕掛けをし、観光客がリピーターになってくれる商店街にしていきたい」と意気込んでいる。

【神奈川新聞】


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