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試験埋め立て開始 下水汚泥焼却灰 横浜市、4月から本格化へ

社会 神奈川新聞  2015年02月06日 03:00

地中にごみを押し固めて高密度化する重機を使って行われた焼却灰の試験埋め立て =横浜市中区、南本牧廃棄物最終処分場
地中にごみを押し固めて高密度化する重機を使って行われた焼却灰の試験埋め立て =横浜市中区、南本牧廃棄物最終処分場

横浜市は5日、放射性物質を含んだ下水汚泥焼却灰を南本牧廃棄物最終処分場(同市中区)に試験的に埋め立てる作業を始めた。風評被害などに配慮し、1キロ当たり100ベクレル未満に放射能濃度を調整。掘削機で埋め立て地に穴を開けながら焼却灰を埋めた。まずは3月まで行い、特に問題がなければ4月から本格的に埋め立てる考えだ。

試験埋め立ては同日朝、地元住民や報道関係者に公開して行われた。

南部汚泥資源化センター(同市金沢区)で放射能濃度の低い灰と混ぜ合わせて60ベクレルにした計約7・1トンをトラックで運び入れ、処分場内の陸地エリアに埋めた。

場内では、処分場延命のためにドリル状の掘削機を使ってごみを圧縮し高密度化する作業を行っており、その際に発生する穴に灰を流し入れて、機械で地中に押し固め最後に土をかぶせた。

作業中は市職員が周辺の空間線量を計測。処分場外と同レベルの0・04~0・05マイクロシーベルトで推移し、問題はなかったという。試験埋め立て中は空間線量や排水処理施設の放流水の放射性物質濃度を測定し、市のホームページで公表する方針だ。

埋め立てを見守っていた本牧・根岸地区連合町内会の岩村和夫会長は「ようやく始まって良かった。われわれと取り決めた埋め立て方法がきちんと守られており、空間線量も問題なかった。安全性も確認できた」と評価。本格埋め立てについては「推移を見守った上、あらためて市と協議する」と話した。

この問題は、2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に市内の下水汚泥焼却灰に放射性物質が確認されたことで顕在化。市はリサイクルをやめ、同処分場への埋め立て計画を立てたが、地元住民や港湾関係者の反対を受けて凍結していた。昨年末、埋め立てへの一定の理解が得られ、再び計画が動きだした。

【神奈川新聞】


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