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復興支援へ営業再開 東北6県アンテナショップ 4月から藤沢商議所

社会 神奈川新聞  2015年02月06日 03:00

2014年3月で閉店した東北復興支援のアンテナショップ。閉店前には「ありがとうフェア」が行われた(藤沢商工会議所提供)
2014年3月で閉店した東北復興支援のアンテナショップ。閉店前には「ありがとうフェア」が行われた(藤沢商工会議所提供)

東北の復興支援の一環で昨年3月まで藤沢市内で営業していたアンテナショップが4月、1年ぶりに復活する見通しとなった。県の補助金終了とともに一度は閉じたが、藤沢商工会議所が自主事業として再開を決断。場所も藤沢駅北口の藤沢商工会館ミナパークに移す。思い切った決定に、被災地の事業所からは賛辞が寄せられている。

同市内のアンテナショップは、東日本大震災から5カ月後の2011年8月にオープン。同駅北口から徒歩5分の商店街の一角に、県の補助金を活用して市が開設し、運営は委託を受けた同商議所が担っていた。

13年4月には同駅南口の民間ビル内に移転。被災地の約80事業所と取引し、売上総額は5千万円超に上ったが、昨年3月、県の補助金の期限切れに伴い閉店した。

ところが、閉店後に藤沢市民から再開を求める意見が続出。依然として販路の確保に苦慮する被災地の事業所からも要請があった。こうした声に応えようと、同商議所は昨夏から被災地の商工会議所を順次訪問。意見交換を重ね、営業再開に向けた準備を独自に進めてきた。

再開後の営業は週3日程度、ミナパーク1階ロビーに屋台を設ける形で実施。営業時間は午前10時から午後6時の予定で、東北6県の産品50~100種類ほどを取り扱う。現地の事業所から定価の90%で仕入れて販売し、10%はショップの運営費用に充てる。

ミナパーク内での販売のほか、地域イベントに出店してもらうことも想定している。「アンテナショップを足掛かりに、藤沢の飲食店での受発注にもつなげたい」と意気込む同商議所の専務理事は、「特産品を介した東北との交流は、藤沢の活性化にもなる」と期待する。

この英断を被災地の事業所は歓迎する。南部せんべいを製造するザイケ真幸堂(青森県八戸市)は津波で店舗が浸水。再開後の営業を藤沢のアンテナショップに支えられた。店主は「とても売れたので助かった。私たちのような小さな店は都会まで行って営業できないので、とても感謝している」と話す。

木の屋石巻水産(宮城県石巻市)は本社工場と事務所が壊滅した。営業課長の男性は「一度販路を失うとすぐには回復しない。震災前の7割まで売り上げが戻ってきたので、ここからが正念場。そんなときにこういった形の支援は大変ありがたい」と感謝する。

首都圏で物産品の販路拡大を手掛けるいわき商工会議所(福島県いわき市)の男性は「常設型の店舗という支援形態はあまりなく、取引がある中では藤沢だけ。事業者にとって定期的な収入になるので大歓迎」と意義を強調していた。

【神奈川新聞】


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