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東京五輪2020 神奈川のホープたち 卓球・長崎美柚

スポーツ 神奈川新聞  2015年01月31日 11:16

練習に励む長崎。連日午後9時半までラケットを振り続ける=藤沢市の岸田クラブ
練習に励む長崎。連日午後9時半までラケットを振り続ける=藤沢市の岸田クラブ

神奈川から世界へ、そして5年後の夢舞台へ-。次代の卓球界を担う小学6年生の少女が、藤沢市の卓球クラブで腕を磨いている。年代別の全日本選手権で1999年の福原愛以来、史上3人目の3部門制覇を達成した長崎美柚(12)=岸田クラブ。2020年東京五輪の出場を目指し、春からつわものが集う日本オリンピック委員会(JOC)エリートアカデミーで夢を追い掛ける。

藤沢市の住宅街にたたずむ平屋建ての卓球場。長崎は、県内各地から通う約40人の小中学生とともに、ほとんど毎日練習に励んでいる。

学校からいったん帰宅し、クラブに着くのは午後6時ごろ。打ち込みを中心に、午後9時半まで汗を流す。土日祝日は個人指導を受け「正直、やめたいと思うことはある」。それでも、この1年間ラケットを握らなかった日はない。30分間のウエートトレーニングにも、欠かさず取り組んでいる。

最大の武器は、160センチの長身と筋力を生かしたパワー抜群のドライブだ。強い上回転をかけた球は、バウンドした後も伸び上がる。村守ひとみコーチ(59)は「フォアでも、バックでも、変わらず安定したドライブが打てる小学生は珍しい」と目を細める。

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神奈川大卓球部の監督だった祖父の隆夫さん(65)に連れられ、クラブに入ったのは5歳の時。長崎は「最初は嫌々。お母さんと同じバレーボールがやりたかった」と振り返る。コートに飴玉(あめだま)やチョコレートを置き、サーブで当てたらもらえる。そんなゲームに熱中するうち、のめり込んだ。

「体が大きく、運動神経も良かった。こういう子がやれば、トップに立てると思った」。村守コーチはその才能にほれ込み、所属クラブを移籍して当時5歳だった長崎の指導を開始。早くから世界を見据えて左打ちに変え、中国選手と同じパワーで押し込むスタイルを築き上げてきた。

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小学2年生で全日本選手権バンビの部(2年生以下)で初の全国優勝。続いてカブ(4年生以下)、ホープス(6年生以下)も制し、同世代では敵なしの強さを誇る。昨年は東アジアホープス大会で優勝し、国際大会で初の頂点に輝いた。

現在の世界ランキングは300番台。長崎は「海外の選手は体も大きくて攻撃のパワーもスピードもすごい。まずは200番台を目指す。強い人たちに勝てるようになりたい」と向上心を燃やす。

4月からは、JOCのエリートアカデミーに入り、全国から選抜された中高生とともに寮生活をしながら英才教育を受ける。2学年上の伊藤美誠(スターツSC)や平野美宇(エリートアカデミー)らと競うことになるが「先輩たちもみんな優しくしてくれるし、不安なんて全然ない」。五輪出場を夢見て、まっしぐらに駆け続ける。

◆長崎美柚(ながさき・みゆう) 大谷小6年。5歳で卓球を始め、全日本選手権で3部門制覇を達成。2014年の東アジアホープス大会シングルス優勝。左打ち。160センチ、44キロ。趣味は手芸。海老名市在住。

【神奈川新聞】


世界トップレベルへの飛躍が期待される長崎
世界トップレベルへの飛躍が期待される長崎

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