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雪対策は大丈夫? 武蔵小杉駅の帰宅困難者誘導訓練に100人 官民連携に天候も“協力”

社会 神奈川新聞  2015年01月31日 03:00

停電で信号が消えたことを想定し、横断歩道を渡る帰宅困難者役の市民ら =武蔵小杉駅
停電で信号が消えたことを想定し、横断歩道を渡る帰宅困難者役の市民ら =武蔵小杉駅

大雪で公共交通機関がストップした事態を想定した帰宅困難者の誘導訓練が30日、川崎市中原区の武蔵小杉駅周辺で行われた。関東平野部でこの冬初の積雪を記録した日に重なり、本番さながらの緊張感が漂う中で雪対策を検証。地元の警察や消防など行政機関と鉄道会社が連携、ボランティア参加の中原区民を含む100人態勢で臨み、首都圏のターミナル駅が抱える課題などを探った。

朝方まで降り続いた雪がアスファルトを覆い、冷たいみぞれが傘をたたく。停電でエスカレーターや信号が使えない「最悪の事態を想定」(小野隆美・中原区副区長)した訓練には、期せずして天候も“協力”。改札から一時滞在施設の中原市民館まで3分足らずの道のりを険しくした。

寒さに震え、足元の不安を感じながらの訓練に、「当たり前のように利用してきたものが使えなくなるんだと、身をもって感じた」。参加者の一人で中原区在住の守安経子さん(72)は口にする。

これまで、帰宅困難者対策は震災を念頭に置いたものが多かったが、今回は昨年2月の大雪を教訓に課題を検証。全国的にもあまり例のない取り組みで、雪に弱いとされる首都圏の交通事情を反映する。

同駅はJRと東急電鉄が乗り入れる「主要な交通結節点」(小野副区長)で、震災を前提とした川崎市の試算では約5千人の帰宅困難者が発生すると予測する。一方で駅周辺の受け入れ態勢は、現時点で公共施設など5カ所で計約2480人。市は本年度内に新たに3カ所と協定を結ぶ方針で、今後は地元の民間企業にも協力を呼び掛けていく。

2012年度の国土交通省「駅別乗降者数総覧」によると、同駅は1日当たり約36万人。その後も人口は右肩上がりで、大型商業施設を訪れる買い物客らも増えており、小野副区長は「5千人という想定が正しいのかも含めて検証を進め、今後の訓練に生かしたい」と先を見据える。

同区在住40年で、帰宅困難者役として参加した村谷恵美子さん(68)は、「自宅に戻れないとなれば、皆が不安な気持ちになる。今回のように誘導してくれる人がいて、受け入れ施設も確保されていれば安心につながるはず」と話していた。

【神奈川新聞】


一時避難施設の受付に並ぶ帰宅困難者役の市民ら =中原市民館
一時避難施設の受付に並ぶ帰宅困難者役の市民ら =中原市民館

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