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原子力艦事故に備え訓練 「避難計画必要」徒歩でアピール 来月15日に市民団体

社会 神奈川新聞  2015年01月31日 03:00

原子力艦の事故を想定した避難訓練について説明する藤田さん(中央)ら =横須賀市役所
原子力艦の事故を想定した避難訓練について説明する藤田さん(中央)ら =横須賀市役所

米海軍横須賀基地への原子力艦船入港に反対する市民団体「東京湾の原子炉から首都圏を守る会」は2月15日、原子力艦の事故を想定した避難訓練を実施する。「原子力艦も原発と同様の避難計画が必要」という訴えを広く知ってもらおうと、徒歩で避難訓練を行う。

原子力災害対策をめぐっては、2011年3月の原発事故以後、原子力規制委員会がつくった新指針は、毎時5マイクロシーベルトを計測した場合、原発から半径5キロ圏内で避難と規定。一方、内閣府の原子力艦の原子力災害対策マニュアルでは毎時100マイクロシーベルトを感知した際、半径3キロ圏内で屋内退避と定めるなど、基準に大きな食い違いが生じている。

同会の共同代表で、立正大学名誉教授の藤田秀雄さんは「原発の場合、30キロ圏内では避難計画を立て、訓練をしないといけない。(原子力艦も同じ基準に照らせば)東京、千葉までの広範囲になる。行政にその避難計画がないわけで、大変憂う」と言う。

訓練は、横須賀港に停泊中の原子力潜水艦が原子力事故を起こし、放射性物質が基地外に放出された、と想定。ヴェルクよこすか(横須賀市日の出町)を始点に、JR衣笠駅までの約3キロを歩く。

東京都や千葉、埼玉県などからも参加者が集い、放射性物質からの汚染を防ぐため雨具やマスクを着用。藤田さんは「私たち自身で避難をするという模擬的なもの。一種のデモンストレーションとして行う」。

「原発についてはこれだけ世論が高まっているのにもかかわらず、原子炉を積む原子力艦は、まだまだ知られていない」と、当日参加も歓迎している。

午後1時にヴェルクよこすかに集合。同1時半からの講演後、同3時から避難訓練を始める。

【神奈川新聞】


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