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体罰教員123人処分 部活動中が最多 県内13年度

社会 神奈川新聞  2015年01月31日 03:00

2013年度に児童生徒に体罰をしたとして処分を受けた県内公立小中高校(国立は除く)の教員は123人に上り、35人だった前年度から約3・5倍に急増したことが30日、文部科学省の調査で分かった。大阪市内の男子高校生が自殺した問題を受けて実施されたアンケートで、大阪のケースと同じく部活動中の体罰が多い実態が浮き彫りになった。

懲戒や訓告などの処分を受けた教員のうち、部活動中に体罰をした教員が52人で最も多く、授業中の体罰が33人、休み時間中が12人。体罰の方法は「素手で殴る」が54人、「棒などで殴る」「蹴る」がともに17人だった。

体罰を受けた児童生徒は390人。1人の教員が複数の児童生徒に体罰を加えたケースが多かった。「傷害なし」だった教員が97人で最多だったが、「外傷」を負わせた教員が10人、「鼓膜損傷」に至った教員が1人いた。

「部活動指導中に3年以上にわたって頭をたたいていた」ことなどで4人が停職処分を受け、減給処分は6人、戒告処分は8人。長期間の体罰やけがを負わせたケースに重い処分がなされた。懲戒免職はいなかった。

県教育委員会は「初の大々的な調査により、見過ごされていた事案の掘り起こしが進んだ」とし、部活動中の体罰が目立つことに横浜市教育委員会の担当者は「指導の中で何とかしようと思うがために手が出てしまったり、カッとなって手を上げたりするケースが多い。教員の意識を変えていくのが大切で、意識啓発を図っている」と話している。

大阪市立桜宮高校2年のバスケットボール部主将の男子生徒が自殺したのは12年12月。前日の練習試合でミスをしたとして顧問の男性教諭から体罰を受けていた。13年1月に発覚した。この問題を受け、文科省は都道府県教委を通じて児童生徒、保護者、教職員らに体罰に関するアンケートを行った。

◆全国も2年連続急増

2013年度に体罰を理由に懲戒や訓告などの処分を受けた公立学校の教員は、前年度より1700人増の3953人で、過去最多を更新したことが30日、文部科学省の調査で分かった。12年度に続く大幅増。国立は5人、私立は217人で、国公私立の合計は4175人だった。

13年1月発覚の大阪市立桜宮高の体罰問題を受けた緊急調査では、公立校で5415人の体罰教員が判明。11年度まで300~400人程度だった処分者が、12年度には2253人に急増した。

13年度もさらに増加したのは、緊急調査で判明した事案の半数以上が、年度をまたいで処分されたのが理由。文科省は「処分者は増えたが、14年度以降は減少の方向へ向かうのではないか」と分析している。

13年度に公立校で体罰を理由とした処分の内容は、懲戒処分410人、訓告など3543人。懲戒免職はいなかった。

都道府県別では、大阪の400人が最多で、大分374人、福岡240人、兵庫231人と続いた。少なかったのは福井2人、愛媛3人など。文科省は処分者数にばらつきがあるのは、都道府県で体罰と認定する範囲に違いがあるのが一因とみている。

処分された教員は小学校1048人、中学校1819人、高校1045人などで、小学校では授業中の体罰が61%を占めたが、中高は部活動中が最多だった。

【神奈川新聞】


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