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地震シェルター開発 プレス工業、噴石対策応用も検討

経済 神奈川新聞  2015年01月30日 03:00

工場内で一時避難場所となる地震シェルター =プレス工業藤沢工場
工場内で一時避難場所となる地震シェルター =プレス工業藤沢工場

自動車・建設機械部品大手のプレス工業(川崎市川崎区)が、地震発生時に工場従業員らが緊急避難する地震シェルターを開発した。国内で3割超のシェアを持つ建機用キャビン(運転室)の転倒時保護構造(ROPS)対応の独自技術を応用し、200トンの荷重に耐える強度を実現。昨年の御嶽山噴火で避難場所が課題となったことから噴石対策への応用も検討しており、注目を集めそうだ。

鋼板製のシェルターは、高さ10メートルから重さ300キロの鋼材が落下しても生存空間を確保できるといい、同社は4月から工場、倉庫、ホールなどへの導入を売り込んでいく方針だ。

内部にコンセントや発光ダイオード(LED)照明が装備され、テーブルやエアコンも設置でき、普段は休憩所として利用する。24人収容が基本だが大きさは可変。緊急地震速報装置と連動させ、揺れが起こる前に、工場外への避難が難しい場所で働く作業員らが避難することを想定している。

開発のきっかけは東日本大震災だったという。ある建機メーカーの北関東の工場で天井クレーンが同社のキャビンに落下したものの、内部には生存空間が保たれていたことで、その強度が評判になった。工場には落下すれば大事故になりかねない大型部品などが大量に置かれているが、大掛かりな改修は難しいケースも多く、シェルター化すればニーズがあるとみて開発に着手。フレーム部分に、同社オリジナルという異形鋼管加工の技術を用いることで、高強度の構造を実現しているという。

また、昨年9月の御嶽山噴火の後、気象庁が常時監視する47火山のうち避難シェルターがあるのは12火山にとどまり、登山客らの避難施設が不足していることが判明した。同社は、シェルターを鉄格子でカバーするなどして、噴火対策に応用する検討も始めている。

【神奈川新聞】


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