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振り込め詐欺被害、過去最悪の42億円 14年は「送付型」急増

社会 神奈川新聞  2015年01月30日 03:00

昨年1年間に神奈川県警が認知した振り込め詐欺の被害額は約42億3200万円(前年比約1億900万円増)に上り、統計がある2004年以降で最悪となったことが、29日までに分かった。郵便や宅配便を現金の受け渡しに悪用する「送付型」の手口が急増している。一方、全国初の専従捜査班が新設された昨年9月以降、認知件数は減少傾向にあり、一定の効果を挙げているようだ。

県警捜査2課によると、認知件数は1392件(同52件増)で、08年の1988件に次いだ。

典型的な振り込め詐欺であるおれおれ詐欺は、約27億1900万円で約7億3300万円減少した半面、架空請求詐欺と還付金詐欺が急増。それぞれ約10億9200万円(同約6億3300万円増)と約3億9600万円(同約2億1500万円増)で、全体の被害を押し上げた。融資保証金詐欺は約2500万円(同約500万円減)だった。

現金の受け渡し手口は、郵便や宅配便を悪用する「送付型」が目立ち、70件増の106件だった。依然として「手渡し型」が738件と大半を占めるものの、手口の多様化をうかがわせている。県警によると、送付型は金融機関の現金自動預払機(ATM)のような取引限度額がないことや、手渡し型のように地理的な制約を受けない特徴がある。

摘発は314件(同62件増)の145人(同35人増)。昨年9月の特殊詐欺緊急検挙対策プロジェクトの新設により、防犯カメラの画像解析や不動産業者への聞き込み捜査が徹底され、詐欺団のアジトの摘発や指示役の逮捕につなげた。

同月以降の月平均の認知は79件で、1~8月の135件から減少した。県警幹部は「人員が確保され、署単位では限界がある捜査を掘り下げられるようになった」と手応えを示した。

【神奈川新聞】


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