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【照明灯】七福神巡り

カルチャー 神奈川新聞  2015年01月18日 10:51

1月もはや半分以上が過ぎたが、七福神巡りが盛んだ。県内各地にいくつあるのだろう。私の地元は「瀬谷八福神」。全部巡れば十数キロ。神々の御利益を手っ取り早く得ようという、ちゃっかりした動機だが、とにかく1人で歩きだした

▼まずは相鉄線瀬谷駅近くの長天寺。八つ目の神、達磨(だるま)大師の石像が出迎える。口をへの字に曲げ、でっぷりと構えている。七転び八起き、不屈の精神。転びっぱなしの自分に「何やってるんだ」と活を入れる

▼大黒尊天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、福禄寿、寿老人。ご朱印を押して参拝。何の神様かいちいち確認しなければ分からないのが、ちと情けない。一番お会いしたかった善昌寺の恵比寿神。商売繁盛、五穀豊穣(ほうじょう)、何よりも常に笑顔でいられる生き方にあやかりたい

▼富士山が美しかったこの日、何組もの親子連れや、ウオーキングのグループとも度々すれ違った。一行に紛れ込むずうずうしさはないが、随行のガイドさんの話が聞こえると得した気分

▼思わぬ古刹(こさつ)や名木古木に出合い、日陰では霜柱を久しぶりに踏んだ。中屋敷辺りの鎌倉古道にはケヤキが茂り、養蚕華やかなりしころを思い出させる瀬谷銀行跡や古い屋敷が並ぶ。地元のことを何も知らなかった自分を実感した。

【神奈川新聞】


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