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阪神大震災20年:「犠牲無駄にしない」 「1・17のつどい」に県内関係者も参列

社会 神奈川新聞  2015年01月18日 03:00

竹灯籠の前で手を合わせ、犠牲者に祈りをささげる荏本教授(手前)と大河内さん=神戸市中央区の東遊園地
竹灯籠の前で手を合わせ、犠牲者に祈りをささげる荏本教授(手前)と大河内さん=神戸市中央区の東遊園地

東遊園地のつどいには、神奈川大を拠点に防災について学ぶ市民グループ「防災塾・だるま」のメンバーの姿もあった。竹灯籠に揺れる追悼のほむらに、それぞれの思いを重ねた。

「節目というけれど人の思いに区切りはない。元気なうちはずっと祈りに来たい」。震災で20年来の友人を亡くした早川雅子さん(59)=横浜市都筑区=は毎年欠かすことなくこの日に足を運んできた。16日に誕生日を迎え、「今年もまた、年を重ねることができました」と報告した。

連絡が取れなくなり、心配になって駆け付けたのは震災1週間後。家々はひしゃげ、焼け焦げた臭いが満ちた神戸市長田区の街並みが脳裏に焼き付く。「ちゃんとお別れをしていないから、ひょこっと顔を出してくれそうな気がして、自然と足がここに向かうの。追悼行事が形骸化せず、犠牲者や遺族に思いをはせる場であり続けてほしい」と願う。

震災があった1995年は「ボランティア元年」とも呼ばれた。大河内優樹さん(37)=横浜市旭区=は翌96年、大学受験が終わるとその足で神戸に入った。仮設住宅で子どもたちの遊び相手となり、掃除や支援物資の仕分けを手伝った。親を亡くしてふさぎ込む小学生の姿が忘れられず、「頑張ってやっているのかな。幸せになってくれていたらいいな」と思いをめぐらせ、「今後もボランティアを続け、肩肘張らずに自分ができることをやりたい」と変わらぬ思いを口にした。

自然災害はこの20年の間も絶えず繰り返し起きてきた。「ボランティア意識の高まりは感じるが、どういうときにどういう人材が必要なのかを判断し、効率よく機能させる体制が整っていない。自分たちでできることを考え、取り組んでいきたい」。だるまで塾長を務める神奈川大の荏本孝久教授(63)は思いも新たに力を込めた。「多くの犠牲を無駄にしないために」

【神奈川新聞】


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