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米海軍イージス艦追加配備 相次ぐ発表に市長苦言 横須賀基地最多14隻へ

社会 神奈川新聞  2015年01月17日 03:00

米海軍は16日、防空、水上、対潜戦システム機能を持つイージス巡洋艦チャンセラーズビルを、今夏までに横須賀基地(横須賀市)に追加配備すると発表した。これとは別に米海軍は昨年10月、2017年夏までに順次、2隻のイージス艦を同基地へ配備すると決定。同市の吉田雄人市長は同日、相次ぐ発表に対し、「この情報提供の在り方は明らかにおかしい。苦言を呈さざるを得ない」と強い懸念を示した。

発表によると、米海軍は「最新鋭で最も有能な部隊をアジア太平洋へ送る米海軍長期計画の一環」と説明。チャンセラーズビルは今夏、母港の米サンディエゴを離れ、横須賀基地に配備される。さらに弾道ミサイル防衛(BMD)能力を持つイージス艦2隻が、今年8月と17年7月に来る。横須賀を母港とする艦船は過去最多の14隻に増える。

この日、外務省と防衛省関係者は同市役所を訪れ、吉田市長に報告。外務省の中村仁威・日米地位協定室長は「日本を取り巻く東アジアの安全保障環境が一層厳しさを増す中、日米同盟の抑止力を向上させ、わが国と地域の平和、安定に資する」と説明した。

吉田市長は配備には理解を示したが、「短期間で2度にわたり別の形で情報が入ってきた」と懸念。最初の報告後の昨年11月、市への直接的な影響を確認するため防衛省に家族を含めた人員規模や基地内の係留が可能なのか-などについて文書で質問していたが、回答は得られていない。

今夏に2隻が配備され、乗組員だけでも約700人が増える見込みとなり、同市長は住居問題などを踏まえ「全体像を速やかに示してほしい」と要望した。

市民団体「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表の呉東正彦弁護士は「大幅な基地、軍備強化であり、基地の縮小、返還を願う市や住民の意思に反するものとして、許しがたい」とコメントした。

【神奈川新聞】


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