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全国高校サッカー 日大藤沢、準決勝で力尽きる

スポーツ 神奈川新聞  2015年01月11日 03:00

決勝進出ならず、うなだれる日大藤沢イレブン=埼玉スタジアム
決勝進出ならず、うなだれる日大藤沢イレブン=埼玉スタジアム

◇全員ヒーロー「後悔なし」

サッカーの全国高校選手権第6日は10日、埼玉スタジアムで準決勝が行われ、神奈川代表の日大藤沢は前回大会準優勝の星稜(石川)に0-3で敗れ、県勢として第75回大会で準優勝した桐光学園以来18大会ぶりの決勝進出はかなわなかった。12日の決勝は前橋育英(群馬)-星稜の組み合わせとなった。ともに勝てば初優勝となる。

日大藤沢は前半22分にオウンゴールで先行を許すと、前半のうちに2点を追加された。後半は反撃に転じたが得点には結ばなかった。前橋育英は後半終了直前に鈴木のゴールで1-1と追い付き、流通経大柏(千葉)をPK戦の末に5-4で振り切って初の決勝進出を決めた。

開幕戦と準決勝、決勝は例年、東京・国立競技場で開催されてきたが、改築工事のため今回から会場を変更。決勝も埼玉スタジアムで実施される。

歴史を塗り替えてきたイレブンが、ぼうぜんと冬の空を見上げた。創部初の決勝を狙った日大藤沢が前半だけで3失点。佐藤輝勝監督(36)は「自分たちより落ち着いていて、試合巧者だった」と完敗を認めた。

開始直後から3年連続ベスト4の星稜に、出足の鋭さとボールへの執着で上回られた。「完全に相手のペース。まずい」とMF中村。スタジアムの空気にものまれ、思い切りの良さを欠いた。

前半22分にPKを一度は止めながらも、相手に一歩先んじられたのは象徴的だった。こぼれ球を拾われたクロスが味方に当たり、先制のオウンゴールを喫する。さらに同35分、同ロスタイムにも失点。DF小野寺は「全国レベルの差を感じた。流れを全く断ち切れなかった」と悔しがった。

ただ、ここに来なければ全国の頂の高さを垣間見られなかった。関東大会県予選、県総体はともに16強で敗退。日大藤沢は負けて強くなった。

「泣くほど練習してきたのか」。スタッフの言葉に、主将吉野らが奮い立ったのは県総体後。指揮官は7月末から異例の走り込みを全員に課し、ともに戦っていく姿勢を植え付けてきた。

体調不良による離脱が相次いだ今大会、試合ごとにヒーローが誕生。登録30人のうち21人がピッチに立ち、チーム全員で創部初の4強までたどり着いた。

ここまで今大会最多タイの10得点。指揮官は「泣くほどやってきたからここまで来られた」と涙ぐむ。FW前田は「全員で苦しい練習を乗り越えてきたから後悔はない」と声を絞り、仲間でそろえたチームカラーのピンクの靴ひもをほどいた。

●10年間で一番悔しい 日大藤沢・佐藤輝勝監督の話

10年間、監督をやってきて一番悔しい。チームが成長する財産、経験を1、2年生はもらった。ここに再び戻って来られるように練習を続けて本物のチームになっていきたい。

●ここまで戦えて光栄 日大藤沢・吉野敬主将の話

正直悔しい気持ちもあるが、ここまでこられて光栄。一体感のあるチームで戦えたことを誇りに思う。後輩たちにはベスト4を超えて、日本一を目指してほしい。

【神奈川新聞】


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