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黒船来航「かわら版」図録に 浦賀歴史研究所

社会 神奈川新聞  2015年01月01日 03:00

「未知との遭遇」に対する驚き、混乱や、庶民のユーモアセンスが伝わってくる「浦賀大変! かわら版にみる黒船来航」
「未知との遭遇」に対する驚き、混乱や、庶民のユーモアセンスが伝わってくる「浦賀大変! かわら版にみる黒船来航」

ペリー来航時の「かわら版」を集めて平易に解説した「浦賀大変! かわら版にみる黒船来航」を、浦賀歴史研究所(山本詔一所長)が発行した。200年以上続く鎖国を破る大事件を前にした衝撃、驚愕(きょうがく)、そして旺盛な好奇心など、当時の人々の息吹が伝わってくる。

かわら版は、災害情報や珍事件などを扱った印刷物で、江戸時代に都市部の情報媒体として浸透した。ぺリー関連のものはよく売れ、多色刷りの錦絵仕立ても作製された。

本書は、黒船本体、ペリーら乗組員、江戸幕府の防衛態勢、パロディーなど、黒船をめぐって発行された多彩なかわら版を分類して紹介。フルカラーで画像をふんだんに用い、文章も読み取れるよう工夫を施した。

浦賀に初めて来航した後の黒船図では、「船をはしらせんとする時 此口よりけふり(煙)いづる」と煙突について説明。手の指が鳥の爪のように描かれているペリーの肖像や「うれしいことをさんちょろ」といった異国語紹介など、「未知との遭遇」への驚きや混乱を活写。黒船を題材にした狂歌や漫画風のかわら版からは、庶民のユーモアセンスやしたたかさが伝わってくる。

編者は東京都北区教育委員会文化財専門員の田中葉子さんと元専修大学文学部講師の斎藤純さん。ペリー来航160年を記念して2013年に開催した同名の企画展が好評だったことを受け、展示内容に加筆するなどし、図録の形に仕立てた。

B5判、48ページで900円。西浦賀の金文堂信濃屋書店や横須賀中央の平坂書房モアーズ店で販売しているほか、信濃屋書店では送料込みの送本(千円)も行っている。問い合わせは同店電話046(841)0057。

【神奈川新聞】


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