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追浜高校生徒事故死 神奈川県が両親と和解 全校でAED研修実施へ

社会 神奈川新聞  2014年12月27日 03:00

県立追浜高校(横須賀市)で昨年2月、部活動中に同校3年の男子生徒=当時(18)=が死亡した事故で、両親が県に約3100万円の損害賠償を求めた訴訟は26日、横浜地裁(遠藤真澄裁判長)で和解が成立した。県が解決金として1500万円を支払うほか、全県立学校で心肺蘇生法などの効果的な研修や講習を行うとの内容。生徒の父親は代理人を通じて「講習で一つでも多くの命が救われればと思う」とコメントした。

生徒は、バドミントン部の部活中に突然倒れて心肺停止となり、特発性心室細動で死亡した。同校の養護教諭でもあった顧問が現場で救護に当たったが、自動体外式除細動器(AED)の使用など心肺蘇生の措置が取られなかった。

県によると、全172校の県立学校には2007年度までにAEDの設置が完了。和解の内容を踏まえ、今後は全校の教職員を対象に年1回の研修を実施する。本年度も今月10日までに研修を実施した。また、より高度な専門性が求められる養護教諭については、日本赤十字社の協力を受けた救急法の講習を定期的に実施する。

黒岩祐治知事は26日、「救命の可能性を下げた」として、父親に遺憾の意を示した。

両親の代理人の影山秀人弁護士は「AEDは普及しているが、使えなければ意味がない。事故を踏まえ、実効性のある研修をしてほしい」と話した。

【神奈川新聞】


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