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リノベで元気に 空き家対策、地域活性化でタッグ 横浜国大院と県内業者

経済 神奈川新聞  2014年12月25日 03:00

大規模改修する賃貸集合住宅の1つ「ヒルトップマンション」(リスト提供)
大規模改修する賃貸集合住宅の1つ「ヒルトップマンション」(リスト提供)

県内の大学院や不動産業者が連携し、住宅のリノベーションを通じて地域を活性化するプロジェクトを始動させた。横浜市保土ケ谷区にある空室率が高い賃貸集合住宅2軒を、地域活性化などのテーマに基づいて大規模改修。関心を持つ人を入居者に選び、全国的に増加する空き家問題と、多くの自治体が頭を悩ませる課題の二つに同時に取り組む。

プロジェクトに参加しているのは、横浜国立大学大学院建築都市スクール(Y-GSA)と、リノベーション事業などを手掛けるNENGO(ネンゴ、川崎市高津区)、リスト(横浜市中区)の3者。

来年1月から、どちらもリストが管理する、築26年の「コットンハウス」(24戸)と、築44年の「ヒルトップマンション」(16戸)を大規模改修する。空室率は10月末時点で、コットンが33・3%、ヒルトップが18・75%と非常に高くなっているという。

2013年の住宅・土地統計調査によると、神奈川の空き家率は11・2%。全国(13・5%)より低かったものの、前回調査(08年)より0・7ポイント増加した。「利便性が高く、新しい物件は良いが、その逆は厳しく、空き家問題は神奈川でも大きくなっている」。リストの担当者はそう打ち明ける。

経年劣化し、空室も目立つ物件。「人口減少を迎えた今、部屋をきれいに整えるだけでは意味がない」。特徴ある物件に生まれ変わらせ、それを基軸に地域を活性化し、エリア価値を向上させ、入居への関心を高める。ヒルトップのテーマは「周辺地域との相互活性化」。立地条件を生かし、外から活動が見えるよう窓際に公共スペースを設けるほか、屋上を地域に開放。地元の商店街との連携も模索する。コットンのテーマは今後、確定させる。

居住者はプロジェクトのメンバーが面接。同大の学生やリスト社員らが中心に入居する予定で、3月には居住開始につなげたい考えだ。リストの担当者は「3者で今後も他の地域で取り組むとともに、他社が活用できるような仕組みも構築したい」と意気込んでいる。

【神奈川新聞】


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