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メコンの風:川崎 タイ・ラオス経済ミッション〈2〉ラオス(下)期待 「国賓レベル」の待遇

経済 神奈川新聞  2014年12月25日 00:00

労働勲章を受章した山田会頭(左)とソムサワート副首相=ラオスの首都・ビエンチャンの首相府
労働勲章を受章した山田会頭(左)とソムサワート副首相=ラオスの首都・ビエンチャンの首相府

まさに「国賓級」の待遇だった。

11月16日、ラオスの首都・ビエンチャンの国際空港。夜遅くに到着した川崎市長の福田紀彦(42)や川崎商工会議所会頭の山田長満(67)らを出迎えたのは現地の行政幹部。ミッション団の車列は全日程で警察の白バイが先導し、夕食会場のラオス料理店では川崎出身の歌手・坂本九の「上を向いて歩こう」の生演奏が響いた。

「経験したことのないおもてなし。感激している」

福田はその厚遇ぶりに驚きを隠せなかった。

待遇の良さは、日本を代表するものづくり企業が多く集積し元気あふれる川崎への歓迎と、投資への期待の表れでもあった。

ラオスナンバー2で経済部門トップの副首相、計画投資大臣、ビエンチャン市長、ラオス商工会議所会頭…。福田と山田らが精力的に面会を重ねた政府高官や経済界の有力者らは、異口同音に語った。

「あらゆる分野の投資を歓迎している」「より多くの川崎の企業がラオスに進出することを期待する」

川崎からの一行が手厚い対応を受けた背景には、もう一つ理由がある。山田が四半世紀にわたって築き上げたラオスとの友好関係だ。25年前、山田は友人だった大学教授の誘いで初めてラオスを訪問。当時の様子を「キラキラ光っているというか、夢と希望に燃えていて。人柄も親日的で誠実だった」と振り返る。

「国をよくするには人材育成が必要」と、その後、約20年にわたりラオス国立大学の学生に奨学金を支給。今回さらに5年間の契約更新を行った。

こうした取り組みが評価され、山田は今回ラオス政府から日本人では2人目となる「労働勲章第2等」を受章。17日、首相府で現地の報道陣などが大勢詰めかける中、“友人”と慕う副首相のソムサワートから胸にメダルを着けてもらった。「ラオスの発展や世界平和に貢献する人材に成長してほしいとの思いで続けてきた。身に余る光栄」。山田はこう言い、目を潤ませた。

翌18日、ビエンチャンのラオス商議所。工業炉の設計・施工のほか、デッキ材の商品などを扱う「東洋ロザイ」(川崎市川崎区)社長の山村弘樹(78)は、緊張した面持ちで現地の木材加工会社との業務提携締結式に臨んでいた。

「この恩に応えるべく一生懸命頑張り、信頼をつくっていきたい」

この日、「川崎初」のラオス進出企業として、記念すべき第一歩を踏み出した山村。今後はラオスで製造した木材製品の買い付けなどを手掛ける計画で、進出のきっかけをつくった山田も「川崎の経済界にとって大きな一歩だ。今回成功すれば他の市内企業もさらに挑戦してくれる」と期待を寄せる。 (敬称略)

【神奈川新聞】


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