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箱根・大涌谷引き続き注意 気象庁や専門家

社会 神奈川新聞  2016年12月09日 14:51

火口や蒸気井など複数の地点から蒸気の噴出が続く大涌谷=7日午前
火口や蒸気井など複数の地点から蒸気の噴出が続く大涌谷=7日午前

 気象庁は8日、11月の火山概況を発表し、箱根山(箱根町)の活動状況ついて「大涌谷の火口域では噴気活動が活発なところがある。噴気や火山ガスに引き続き注意が必要」との見解を示した。今月7日に大涌谷で火山ガスの定点調査を行った東海大の大場武教授も「依然として蒸気の勢いは強い。警戒を怠らないでほしい」と強調している。

 箱根山の噴火警戒レベルは昨年11月20日以降、最低の1(活火山であることに留意)が継続。気象庁は毎月、観測データを基に全国の火山概況を公表しているが、箱根山の評価はこの1年、ほぼ変わっていない。地震活動は低調で、地殻変動も「特段の変化は見られていない」としている。

 一方、大場教授は活動の盛衰を調べるため、大涌谷の斜面などから噴出する火山ガスを採取。含有される二酸化炭素(CO2)の硫化水素(H2S)に対する比率を割り出しているが、7日の調査では活発化を示すCO2の増加がわずかに見られた。「活動が活発だった昨年のような状況とは異なるが、一時的に地下で何らかの変化があった可能性もある」と分析している。

 箱根町によると、大涌谷で今年7月に運用を開始した規制基準に基づき、二酸化硫黄(SO2)の濃度が高まったとして防災無線で注意を呼び掛けた日数は、11月だけで計12日あった。


大勢の観光客が訪れているが、写真奥の自然研究路への立ち入りは今も禁じられている=7日
大勢の観光客が訪れているが、写真奥の自然研究路への立ち入りは今も禁じられている=7日

箱根ロープウェイから眺める火口周辺の景観は新たな集客資源でもある=7日
箱根ロープウェイから眺める火口周辺の景観は新たな集客資源でもある=7日

火山ガスの調査に入る東海大のメンバー=7日(同大理学部大場武研究室提供)
火山ガスの調査に入る東海大のメンバー=7日(同大理学部大場武研究室提供)

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