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学力テスト結果 一斉配布し説明 分かりにくさも/海老名市

社会 神奈川新聞  2014年12月18日 03:00

上星小が公開した国語の結果
上星小が公開した国語の結果

海老名市立の全小中学校19校はこのほど、4月に実施した全国学力テストの結果などをまとめた冊子を作成、保護者に一斉に配布した。「序列化の恐れがある」として平均正答率の記載を見送った代わりに、科目ごとに「優れている所」「努力を要する所」の項目を設けた。公表内容は同一の様式になってはいるが、判断基準や表現方法などは学校現場に任され、分かりにくい側面もある。

冊子はA4判6ページ。様式は市教育委員会事務局が校長会と協議を重ねてひな型を用意した。小学6年は国語(A、B)と算数(A、B)、中学3年は国語(A、B)と数学(A、B)の結果を分析した評価を載せた。Aは主に知識、Bは活用を問う内容。

評価の記述の仕方は、優れている所に「正答率が比較的高かった設問」、努力を要する所に「理解力(正答率)が不十分」などと指示。そのページの下段に結果を受けた今後の指導方針を具体的に求めた。しかし評価に際して、校内平均や市内平均との比較など明確な基準は定めていない。

一方で、市全体の平均正答率を入れた詳細な分析結果については市ホームページ上で初めて公表。全国平均に対して、全科目で小学校はやや下回り、中学校はやや上回った。

■記述量に差異

各校の冊子を見比べて気になったのが記述量の差。例えば、国語A、Bが1ページに収められているため、空白や文字の大きさに違いが見られた。

また、自校内の回答傾向について正答率を数値でなく文章で説明しているが、「比較的正答率が高い」「最も課題として考えられる点の一つ」「書けない児童がいる」「誤答が多い」「理解がもう少し」などバラバラで、その度合いが分かりにくい。

これに対して、市全体の成績公表は、図表を多用、設問ごとに正答傾向を分析するなど読み応えがある。

■改善策も明記

課題が明確になった学力向上への取り組みとして、市教委として小中一貫教育の試行、学習支援ボランティアの充実、授業改善の手引き作成など2015年度に予定する施策も示した。

伊藤文康教育長は「今回初めての公表であり、学校ごとに記述の違いが出たことは仕方がない。内容の見直しや、指導改善した成果を確認するために自校内での前年度との比較も必要で、来年度も議論を続けたい」と話している。

【神奈川新聞】


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