1. ホーム
  2. 社会
  3. 統合失調症への 正しい理解訴え 小田原で医師が講演

統合失調症への 正しい理解訴え 小田原で医師が講演

社会 神奈川新聞  2014年12月15日 03:00

「どの行動が病気の症状なのか、理解するのが大切」と説明する山田副院長=小田原市荻窪
「どの行動が病気の症状なのか、理解するのが大切」と説明する山田副院長=小田原市荻窪

統合失調症について正しい知識をつけてもらおうと、精神科医による講演会がこのほど、小田原市荻窪の小田原合同庁舎で開かれた。地域住民ら約140人が参加し、熱心に耳を傾けていた。県小田原保健福祉事務所の主催。

統合失調症は、幻覚や妄想、意欲の減退や攻撃的行為などが症状として現れる精神疾患。講師を務めた国府津病院(同市田島)の山田聡敦副院長によると、文化や環境を問わず、およそ100人に1人が発症する。

山田副院長は病状や治療、支援の方法などについて基本的な知識を伝授。「子育てや家庭環境が発病の原因ではない」「回復には、専門家に加え社会や周囲のサポートが不可欠」などと正しい理解を訴えた。

講演を聞いた介護職員の女性(37)は10年ほど前に兄が統合失調症と診断されたが、穏やかだった兄が変わってしまったことに向き合いたくなくて、詳しく知るのを避け続けてきたという。「今回思い切って参加し、苦しんでいるのは自分だけじゃないんだ、症状は治療で治まるんだと分かり、家族として関わることの糸口が見えた気がした」と話していた。

【神奈川新聞】


シェアする