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【照明灯】ドライバーの懐具合と国際情勢

経済 神奈川新聞  2014年12月10日 12:02

ガソリン価格が下落傾向をたどっている。円安のため実感としてはまだ割高感があるが、生活必需品の値上げが相次ぐ中、家計にとって一服といったところか▼ドライバーの懐具合と国際情勢は密接に関係する。石油輸出国機構(OPEC)が原油価格の急落にもかかわらず減産の見送りを決定。最大級の産油国サウジアラビアが米国のシェールオイルブームをけん制しているなど市場ではさまざまな臆測も▼下落を容認してまで「原油価格の番人」の威信を保つ執念には舌を巻く。石油を取り巻く環境変化は十数年前から日本の石油業界にも及び始めている▼中東、アジア地域で相次ぐ大型石油化学プラントの稼働、地球温暖化、安価なシェールオイルの登場、エコカーの普及、人口減少。今後も需要減が見込まれるため、経済産業省は国内の原油処理能力削減の新基準案を示し業界再編を促している▼全国有数の石油産業の集積地である県内では危機感をバネにエネルギー関連企業が国際競争力強化へ向け連携の検討を開始してすでに6年が経過。事業所間で具体的な成果も出始めている。日本経済のエンジンとなり、危機管理上も欠くことができない基幹エネルギーの石油。神奈川から生き残りをかけた実践が始まっている。

【神奈川新聞】


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