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分裂覚悟のみんな 民主と合流構想で党内対立最終局面

政治行政 神奈川新聞  2014年11月17日 03:00

衆院解散・総選挙が確実視される中、みんなの党の浅尾慶一郎代表ら執行部が民主党との合流も視野に選挙協力に動き始めた。両党政調会長は16日、衆院選で掲げる共通政策をまとめ大筋合意した。だが、みんなの党内には安倍政権への協力を主張して野党連携を否定する勢力が存在し、まとまって行動するのは極めて困難な状況だ。執行部が分裂覚悟で野党再編にかじを切ったことで、“元祖第三極”の路線対立の行方は最終局面に突入する。

「民主とは空白区を埋め、候補者調整する中で、最善の選択肢を取っていく。あらゆる手段を排除しない」-。浅尾氏は15日、横浜市内でこう述べ、合流を視野に入れていることを明らかにした。「結党の原点である手段としての政界再編も進めないといけない」とも強調、他の野党との再編路線に進むとの姿勢を鮮明にした。

■「ピンポン球」

これに対し、党内からは早速、反発の声が上がった。「民主党政権を徹底批判してきたのがわれわれだ。民主を離党して来た浅尾代表が、民主に身売りなんかしたらピンポン球だと言われますよ」。渡辺喜美前代表は同日、千葉県内の街頭演説で浅尾氏を痛烈に批判。記者団には「政策でなく選挙第一の動きだ。木っ端野党が集まっても木っ端みじんにされるだけだ」と、民主との選挙協力を真っ向から否定した。

松沢成文氏も「党の原点は自民でも民主でもない第三極だったはず。原点に戻れと主張する」と異議。民主との連携は「大きな路線変更で、両院議員総会での議論が不可欠だ」と指摘し、「このままでは執行部の独裁政治になる」とくぎを刺す。

ただ、浅尾氏は「(9月の)両院総で決めた方針の範囲内でやっている」と、現時点での両院総開催は必ずしも必要ではないとの立場。15日の集会では支持者から党分裂を危惧する声も出たが、「最終的にはその人の判断だ」と、積極的には引き留めないことを示唆し、分裂も辞さないとの決意を示した。

■拒否、批判、憂い

浅尾氏は4月の代表就任以降、しばらくは与党にも政策提言し、野党とも連携する「等距離外交」に徹してきた。それが解散・総選挙が現実味を増すこの時期に民主との連携を本格化させたことは、周囲から急な局面転換を図る「窮余の一策」とも映っている。

民主県連は「われわれでは改革は進められないと言ってきた相手と、どうして合併話なのか」と拒否反応。浅尾氏と同じ4区で民主が公認を見送り、無所属で活動する荻原隆宏氏は「選挙直前に、国民に約束するものもないまま合流するとすれば、大義なき党利党略。与党と何ら変わらない」と批判する。

「やむにやまれぬ事情だろう。こうでもしなければみんなの党は戦えない」。合流構想についてそう語った維新の党の江田憲司共同代表の表情からは、分裂、路線対立で衰弱する古巣への憂いが見て取れた。

【神奈川新聞】


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