1. ホーム
  2. スポーツ
  3. 川崎F:大久保 残留を表明 仲間への感謝で決断

川崎F:大久保 残留を表明 仲間への感謝で決断

スポーツ 神奈川新聞  2014年11月12日 03:00

9月23日の大宮戦でハットトリックを決め、サポーターの声援に応える川崎・大久保=NACK5(共同)
9月23日の大宮戦でハットトリックを決め、サポーターの声援に応える川崎・大久保=NACK5(共同)

今季限りでJ1川崎との契約が満了する元日本代表FW大久保嘉人(32)は11日、川崎市内のクラブハウスでクラブ幹部と会談し、来季も川崎でプレーする意思を表明した。今季が2年契約の最終年で残留要請を受けていたが、FC東京や神戸、C大阪も獲得に乗り出していた。大久保自身がこの日、直接電話で3クラブに断りを入れたという。

大久保は「2年で出て行くのもどうかと思ったし、まだ(川崎で)やることはある」と説明。契約はこれからだが、クラブ側は2年契約を提示しているとみられる。

川崎の庄子春男取締役強化本部長(57)は「(大久保)嘉人はクラブにとって必要。サポーター、クラブスタッフもほっとしたというのが本音」と話した。

大久保は昨季川崎に移籍し、得点王のタイトルを獲得。今季もリーグ戦29試合に出場して15得点を挙げ、鳥栖・豊田と並んで得点ランキング首位に立っている。

「ここまで悩んだのは人生で初めて。ここで復活できたっていうのが大きいね」。大久保が残留を決断したのはクラブ、そして仲間への感謝の思いからだった。

一時は移籍に心が傾いていた。獲得に乗り出した3クラブが提示したのは、2年契約で年俸1億円超とみられる川崎の条件を上回っていた。

加えてチームはリーグ終盤で失速し、優勝争いから脱落。自らも6戦連続でゴールから遠ざかっている。「この状況が来年も続けば…」。眠れぬ夜を過ごしたという。

ただ「チャレンジしたい気持ち」を上回ったのは恩返しの思いだ。

昨季は自己最多の26得点で初の得点王に輝き、今季もここまで15得点で得点ランキングのトップタイを走る。ストライカーとしての輝きを取り戻したクラブで「まだ優勝も何もしていない」という悔恨にも似た気持ちが残留へ後押しした。

仲間は、エースの選択に一様に安堵(あんど)の表情を浮かべた。主将のMF中村は「去年とことしの順位は(大久保)嘉人なしでは間違いなくなかった。俺も嘉人と一緒にやるのは楽しい」と笑う。

シーズンは残り3試合。「ここでやることもチャレンジ。ACL(アジア・チャンピオンズリーグ出場権の3位以内)も狙ってるし、もっともっと点を取りたい」。大久保は力強く言った。

【神奈川新聞】


シェアする