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商店街を融資で元気に 横浜信金が支店単位応援ローン

経済 神奈川新聞  2014年11月05日 11:00

横浜信用金庫の商店街応援ローンが浸透してきた六角橋商店街=横浜市神奈川区
横浜信用金庫の商店街応援ローンが浸透してきた六角橋商店街=横浜市神奈川区

横浜信用金庫が地元商店街を活性化しようと、商店主に低利の固定金利で融資している「商店街応援ローン」が好調だ。支店単位で特定の商店街を対象にする珍しいローンで、2年前に六角橋支店(横浜市神奈川区)でスタートした取り組みが今では19支店に広がるなど注目を集めている。

「六角橋商店街応援ローン」は、5年以内、500万円までの運転・設備資金を年1・90%の固定金利で融資している。足木茂之・六角橋支店長らがチラシを持って各商店を回っており、2年間で生花、不動産、ラーメン、眼鏡店など通常融資も含め約30件の新規融資先を獲得した。

六角橋商店街連合会の石川清貴会長は「顔見知りの職員に気軽に融資をお願いできてありがたい」と歓迎する。

支店も商店街の一員であり、活性化を自分たちの課題として捉え、客をどう増やすかなどの経営アドバイスも行う。徐々に近隣商店街から「うちでも」と声が寄せられ、対象の商店街を増やしてきたという。

平均融資額は約200万円と小口だが、「商店街の応援が目的で、このローンでもうけようとは思っていない」(足木支店長)。同ローンをきっかけに信頼関係を築き、不動産関連の融資や大きな事業資金の申し込みを受けることが多く、そうした需要が商店街ローン融資額の10倍を超える。アーケード掛け替えなどの大きな資金需要も見えてきたという。

同信金では、かつては担当者が連日、各商店を回って集金する日掛け業務があるほど商店街とは濃密な関係だったが、信金の業務が多様化して足が遠のく中、活性化を課題とする商店街が増えてきた。業務推進部の筑紫剛志主任調査役は「商店街にもう一度目を向けることが、地域金融機関としての使命」とローン誕生の背景を話す。

事業向けの融資は企業規模や経営状態で限度額や金利が変わるのが普通だが、同ローンは金額や金利を明示する分かりやすさが売り。本店を通さず支店長決裁で即決するスピード感も受けている。支店によっては、融資期間1年以内はさらに低金利を用意するなど支店間競争も活発だ。

瀬谷支店(瀬谷区)では覆面レスラーのマスクのコンテストを行って、商店街プロレスで実際に着用したり、藤棚支店(西区)では商店街のファッションショー作品を展示するなど、活性化の試みも広がっている。

【神奈川新聞】


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