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生物の力で海を浄化 市担当者、講演で試算結果

社会 神奈川新聞  2016年12月06日 10:59

山下公園前の水質が浄化されてきたことを紹介する田邉さん=横浜市開港記念会館
山下公園前の水質が浄化されてきたことを紹介する田邉さん=横浜市開港記念会館

 横浜・山下公園前の海域で、水生生物の生息環境を回復させることで水質浄化を目指す共同研究を横浜市とJFEスチール(東京都千代田区)が進めている。市環境科学研究所の田邉孝二担当係長が5日、同市中区で講演し、生物による水質浄化能力の試算結果を明らかにした。

 二枚貝やホヤなどの「ろ過摂食動物」はプランクトンなどを海水ごと取り込み、ろ過した有機物を体内に摂取する。こうした生物を増やしていく計画だ。

 田邉さんは今年1月、氷川丸そばの実験区域で採取したろ過摂食動物を計測し、水質浄化能力を試算したところ、1日当たり25メートルプール5杯分に相当する約2500キロリットルをろ過していることが分かった。

 この海域は世界トライアスロン大会の会場でありながら夏は透明度が低く、海底がへどろで覆われているため2013年10月から研究をスタート。18年3月末までの期間中、多様な生態がすめる場所を造成する。

 田邉さんは「これからは、海の生き物がすみやすい環境に配慮した『海づくり』が大切」と話した。横浜国立大統合的海洋教育・研究センター主催のシンポジウムで講演した。 


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