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芸術通じ震災問う 彫刻家、写真家ら創作30点 岡本太郎美術館

社会 神奈川新聞  2016年12月06日 10:49

アートを通して笑顔になった被災地の人びとの写真やメッセージが並ぶアーツフォーホープの展示
アートを通して笑顔になった被災地の人びとの写真やメッセージが並ぶアーツフォーホープの展示

 震災の悲しみや苦しみを癒やすため、芸術は何ができるのか-。現代アートの可能性を問う企画展「つくることは生きること 震災 《明日の神話》」が、川崎市多摩区の市岡本太郎美術館で開かれている。被災地で創作活動をしたり、自ら被災したりした彫刻家や写真家ら9組のアーティストの約30点を展示。同館は「東日本大震災から5年たって少しずつ忘れられようとしている中、(自分に何ができるか)問い直してほしい」と呼び掛けている。来年1月9日まで。 

 震災直後、故郷の宮城県塩釜市を訪れた写真家の平間至さんは、壊滅した街並みを目にした時の心象風景を捉えた写真を展示。復興に向けて毎年開かれているロックフェス「ガマ・ロック・フェス」の写真は、町を襲った津波の高さと同じ4・8メートルの位置に飾られている。

 福島市に住むアーティスト片平仁さんは、東京電力福島第1原発をどくろのように描いた3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)を出品。震災直後から創作活動を通じて被災者を支援している「アーツフォーホープ」の活動や、生み出された作品の数々も紹介している。

 岡本太郎が東北地方を写した写真と、原爆をモチーフに描いた幅約11メートルの油彩《明日の神話》も展示。学芸員の片岡香さんは「(油彩画には)悲惨な状況の中で、誇らかに立ち続ける人間の強さ、前を向いていく力が描かれている。芸術が前を向いて生きる力になるのでは」と話した。

 関連イベントで、ガマ・ロック・フェス主催の平間さんとドラゴンアッシュのATSUSHIさんによるパフォーマンス&トーク(11日)なども開かれる。月曜と年末年始休館。観覧料は一般900円、高大生・65歳以上700円、中学生以下無料。問い合わせは、同館電話044(900)9898。


震災で芸術やアートは何ができるかを問う「つくることは生きること」展=岡本太郎美術館
震災で芸術やアートは何ができるかを問う「つくることは生きること」展=岡本太郎美術館

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