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世界コマ大戦にボリビアの若者を 関係者が渡航費の募金活動

社会 神奈川新聞  2014年10月19日 11:15

ボリビアの今年のコマ大戦で優勝した16歳の少年(中央)
ボリビアの今年のコマ大戦で優勝した16歳の少年(中央)

◇「ものづくりに触れて」

来年2月、横浜で開催される「全日本製造業コマ大戦世界大会」に、南米・ボリビアの若者を招待しようと、関係者らが奔走している。同国の大会で優勝した若者は、貧困のために訪日を断念。こまだけが出場予定だったが、関係者たちが渡航費の募金活動を始めた。「ものづくりの現場に触れることで、意識が変わるはず。人生さえも変わるかも」。ボリビア・コマ基金と名付けた活動には、そんな思いが込められている。

大会では町工場の職人らが、直径2センチ以下の自作のこまで競い合う。相手のこまを土俵の外に出すか、相手より長く回っていた方が勝ち。横浜での世界大会が決まり、最初にエントリーした国がボリビアだったという。

同国では、国際協力機構(JICA)シニアボランティアとして職業訓練校で鋳造技術を指導していた平野正さんの呼び掛けで、昨年初めてコマ大戦が実現した。貧しく、教育制度も十分に整備されていない中、若者の意欲を高めるきっかけにと考えた。

平野さんから相談を受けた全日本製造業コマ大戦協会会長で、横浜市金沢区の木型製造・ミナロの緑川賢司社長は土俵二つを寄贈、地球の裏側での熱戦にエールを送った。

31人が参加した今年、優勝したのは働きながら職業訓練校に通う16歳の少年。だが、1人約30万円の渡航費が重くのしかかり、日本行きは断念。少年が作ったこまだけが、横浜へ送られることになっていた。

募金活動を発案したのは、緑川さんを通じてこの話を知った「横浜売れるモノづくり研究会」の渡邊桃伯子(ともこ)さん。同国の鋳造技術の水準は、日本より40年遅れているとされる。「日本の高い技術力に触れ、何かを感じ取ってほしい。そして、今後のものづくりに生かしてもらえたら」

計画では、少年と昨年準優勝した男性(27)を招き、県内の企業見学なども行う。渡邊さんは目標額90万円の半分にも達していないとした上で、「多くの人の善意で招待したい」と呼び掛けている。

24日には横浜市中区のシェアオフィス・さくらWORKS関内で「ボリビアナイト」を開催。同国の料理を用意し写真展やトークショー、演奏会を行う。会費2500円(学生1500円)のうち500円は、同基金に寄付するという。午後7~9時。

同基金に関する問い合わせは、ともクリエーションズ電話045(226)3475。

【神奈川新聞】


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