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【横浜農業】横浜はいつも花いっぱい〜クリスマスシーズン彩るシクラメン

神奈川新聞  2014年10月09日 10:14

温室の中は、丹精込めて育てた4千鉢のシクラメンでいっぱい。赤やピンク、白など、色とりどりの花は華やかな季節にぴったりです。クリスマスシーズンを迎えた12月上旬、出荷の最盛期を迎えました。

シクラメン栽培歴約30年という中山政光さん(49)=横浜市港北区=は、2009年に「全国花き品評会鉢部門(シクラメン)」で最優秀賞を、「県花き展覧会」で農林水産大臣賞を受賞。栽培技術には定評があります。新品種にも積極的で、「思った通りの花が咲き、お客さまにも喜んでもらえるとうれしいですね。また品評会で賞を頂くと、やりがいを感じます」。毎年約20種類を育て、市場に出荷しています。

温室は丹精込めて育てたシクラメンでいっぱい。さまざまな品種を育てている中山さん

中山さんは種を採るところから取り組んでいます。「一から自分で育てていく楽しさがありますね」と話します。種まきは前年の11月。苗を育て、6月上旬に鉢植え、さらに8月下旬に直径18センチの鉢に植え替えます。同じシクラメンでも品種によって性質が異なるため、水や肥料の施し方に気を使います。

株が大きくなると、「葉組み」といって、葉の重なり具合を一鉢一鉢手で調整しますが、きれいな球状に仕上げるのには技術が必要です。中山さんのシクラメンは葉が厚くしっかり。しかも花が中央にそろい、すっと立っています。

シクラメンの原種は高山植物。「もともと涼しいところが好き。ですから、家では暖房の効いた部屋は避けて置いてください」と管理についてアドバイス。日中は日当たりの良い場所に置くと、花を長く楽しめます。土が乾いてから水やりすることもポイントです。

愛らしい花を咲かせるシクラメン

横浜は開港時代、球根や植木を輸出していた歴史があり、今でも花きの生産が盛んです。パンジー、シクラメン、ペチュニア、ニチニチソウの栽培農家数は自治体別で全国1位(2006年農林水産省調査)です。特にパンジー、シクラメンは出荷量、生産技術においても全国でトップレベルで、市場からも高く評価されています。パンジーの出荷量は年間186万鉢(同)、シクラメンは15万鉢(同)に上ります。

このほかサルビア、マリーゴールド、プリムラ類、ベゴニア類などさまざまな品種が栽培されており、園芸店などで横浜産の花苗や鉢物類を目にする機会も多いのではないでしょうか。JA横浜営農課の担当者によると、地元横浜で生産された苗や鉢物は、気候風土が同じため育てやすいそうです。まさに地産地消のメリットですね。

横浜産のさまざまな花で作った花壇

【企画・制作=神奈川新聞社クロスメディア営業局】 (この記事は神奈川新聞に2012年12月掲載されたものです)


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