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就業意識と学力の向上を…高校と職業技術校が連携 県内初、秦野で

社会 神奈川新聞  2014年09月27日 11:55

ともに秦野市内にある県立施設の秦野総合高校(同市南が丘)と西部総合職業技術校(同市桜町)が、新たな連携事業を始める。同技術校で同高校の生徒が技術体験をする一方、同高校の教員が同技術校で数学を教える。高校で課題となっている就業意識や、技術校で不足している学力の向上につなげ、工業分野の人材確保も図る目的で、県内初の試み。

同技術校で10月から行われる体験講座には、同高校定時制の生徒10人程度が参加予定。旋盤加工によるこまの製作や溶接板金体験などを通じ、職業選択のヒントにしてもらう。

また同高校の教員は同技術校の生徒に対し、補講という形で主に数学を教える。技術校では数学や英語といった授業はないが、一部の工業技術系の資格取得には数学の知識が必須で、基礎教育が以前から課題だった。

今回の連携について、県高校教育指導課は「一部の県立高校では就業意識を持たず、進路を決めないまま卒業していく生徒が増加している。技術校での体験が、就業へのイメージをつくるきっかけになれば」と期待を寄せる。

また、技術校側は安定した生徒数の確保を工業系の後継者創出につなげていきたい狙いだ。県産業人材課は「情報技術(IT)系の技術校は希望者が多いが、工業系は敬遠されがち。求人数は多いのに生かせていない状況にある。また日本のものづくりを支えてきた方々が高齢となり、技術の伝承も課題」と話す。特に若い世代に手に職をつけてもらう契機としたいという。

両校は10月から体験講座などを始めていく。同課は「次年度以降も継続していくとともに、東部(横浜)の技術校でも同様の試みが実施できれば」と展望を語った。

【神奈川新聞】


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