1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 晴れ舞台笑い包む 車いすの噺家・林家かん平さん

大和で恒例の寄席
晴れ舞台笑い包む 車いすの噺家・林家かん平さん

カルチャー 神奈川新聞  2016年12月05日 02:00

新作落語を披露する林家かん平さん=大和市つきみ野学習センター
新作落語を披露する林家かん平さん=大和市つきみ野学習センター

 車いすの噺家(はなしか)林家かん平さん(67)=東京都府中市=が4日、ゆかりの大和市つきみ野で寄席を開いた。半身不随の障害もなんのその。年1回の晴れ舞台でしゃべり倒した。

「ケッコーな年に」

 どんな急患も「手遅れ」と取り合わないやぶ医者をネタにした新作を披露。屋根から落ちたけが人に「落ちる前に来なさい」とオチを決めると、会場がどっと沸いた。

 かん平さんと旧知の曲独楽(きょくごま)師やなぎ南玉さんも出演し、扇子やきせるを駆使した曲芸で盛り上げた。かん平さんは「小ま(独楽)めな稽古が大事」、来年の干支の酉(とり)にかけ「ケッコー(結構)な年に」と、次々に冗談を飛ばして笑いを誘った。

 かん平さんは、小中高校時代を同市内で過ごした。真打ち昇進間もない1990年に脳出血で卒倒し、後遺症を負った。児玉勝道さん(67)ら同窓生が「励ます会」を立ち上げ、94年から続けるこの寄席は43回目。南玉さんは「同窓生の継続した支援に頭が下がる。できる限り応援したい」と、これまでも何回か出演している。

 市民ら100人近くが集まり、高校の後輩の獅々倉聡さん(50)=厚木市=は「温かい笑いに元気づけられた」と笑顔だった。母の介護の傍ら、新作落語と向き合うかん平さんを追ったドキュメンタリー映画が今秋に公開され、駆け付けたファンも握手を求めていた。映画は来年、全国で上映される。


シェアする