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下水汚泥の「金」売却 処分費570万円改善見込む

社会 神奈川新聞  2014年09月25日 03:00

7月から売却を開始した貴金属を含有する脱水ケーキ(横浜市提供)
7月から売却を開始した貴金属を含有する脱水ケーキ(横浜市提供)

横浜市が7月から、工場排水の処理過程で発生する「脱水ケーキ」(汚泥)の有効利用を始めた。これまでは最終処分場に埋め立てていたが、ケーキ内に金や銀などの貴金属が含まれていることに加え、近年、金価格が上昇してきていることもあり、業者に売却できるようになった。

市環境創造局南部下水道センターは「ケーキの金含有率は金鉱山の採掘基準含有率を上回っており、“良質な都市鉱山”といえる。売却で収支も改善する。可能な限り売却を継続したい」と話している。

同局によると、脱水ケーキは同センターが所管する福浦工場排水処理場(同市金沢区)で、周辺17社により排出された工場排水から水分を取り除いたもの。

17社の中にメッキ・表面処理工場などがあることから、排水内には貴金属が含まれており、市の調査ではケーキ1トンあたり金が3・3グラム以上、銀が33グラム以上含まれているという。

市はこれまで、年間300トンに上るケーキを最終処分場に約600万円かけて埋め立てていたが、近年、金価格が上昇(1グラム当たり4500円程度)したことなどを受けて、7月から条件付き一般競争入札で業者への売却を開始した。貴金属の含有量を分析し、一定量以上の含有を確認した上での売却となり、契約金額は1キログラム当たり1円。

年間に発生する300トンを売却した場合、30万円の収入となるが、分析委託費に60万円かかることから差し引き30万円の支出となる。従来の埋め立て処分と比べ市の収支が約570万円改善されるほか、埋め立て量の減少で南本牧廃棄物最終処分場(中区)の延命化が手助けできる見通しだ。

【神奈川新聞】


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