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湘南2-2京都/9試合を残しての昇格は最速 J1基準の力で圧倒

スポーツ 神奈川新聞  2014年09月24日 03:00

昇格を決めて喜びのダンスを披露する湘南イレブンら=西京極
昇格を決めて喜びのダンスを披露する湘南イレブンら=西京極

J2第33節は23日、西京極陸上競技場などで11試合が行われ、首位の湘南は島村の同点ゴールで京都と2-2で引き分け、勝ち点を84に伸ばした。同56の3位磐田が水戸に敗れたため、J1自動昇格となる2位以内が確定した。9試合を残しての昇格は、2004年に残り8試合で決めた川崎を抜いてJ2最速記録で、1シーズンでのJ1復帰となる。

湘南は前半11分に岡田のゴールで先制。後半は京都に主導権を握られ、2失点で一時逆転を許したが、後半39分に島村が同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだ。

2位の松本は北九州と0-0で引き分け、勝ち点を64とし、横浜FCは大分と1-1で引き分けた。

史上最速の昇格を告げる笛が鳴る。主将のMF永木は右拳を軽く突き上げ、チョ・グィジェ監督はスタンドのサポーター一人一人と握手を交わした。逆転負けも頭によぎった永木は「喜ぶよりもほっとしている」と胸をなで下ろした。

「ここで決めてこい」。チョ・グィジェ監督は試合開始直前にあえて、プレッシャーをかけたという。3位磐田が敗れ、引き分け以上で昇格が決まる状況。ただ、若きイレブンは重圧にのみ込まれかけていた。今季初めて後半に逆転された。相手に圧倒され、流れも悪い。それでも、後半39分のDF島村のミドルシュートで追い付いた。積み重ねた確かな地力で、昇格を決める勝ち点1をつかんだ。

「過去最強の湘南をつくろう」。指揮官は開幕前に「勝ち点80、得点80」を目標に掲げた。高山(J1柏)ら主力が3人も移籍したが、高い目標を立てることで、J2降格の悔しさを知る選手を刺激した。永木は「この1年間は、ずっとJ1基準で練習中から話をしていた」という。

指揮官が求めたのは昨季足りなかった勝負強さだ。「全員攻撃、全員守備」を旗印としたスタイルは2年の間に確立。今季は結果を追求した。

Jリーグ記録となる開幕14連勝を打ち立て、今季はここまで33試合で26勝6分け1敗。最多の70得点、最少の18失点と他クラブを圧倒。チーム全体で1試合平均約125キロと圧倒的な走力を誇った。2年前の約110キロと比べ、J1仕様に体力も付けてきた。

3節から首位の座を譲らなかった。「技術、フィジカルをもっと上げて来年のJ1で戦いたい」と永木。スタイルを徹底的に追求した指揮官と、若きイレブンの努力が史上最速の昇格に実った。

◆選手ら 喜びの声

FW岡田(前半11分に先制弾) 自分のところにこぼれてきて慌てずに頭で決められた。ここはまだ通過点。次は優勝が残っている。

FWウェリントン(チーム最多の16得点) 去年の悔しさがあったので絶対に昇格を決めたかった。今季は20点を目標にしている。負けずに優勝も決めたい。

MF菊池(後半24分に途中交代) 個人としては悔しいけど、昇格は素直にうれしい。残り試合もある。最後まで全力を出し尽くしたい。

DF丸山(全33試合に出場) 試合の疲れと悔しさと、昇格のうれしい気持ちがある。とにかくほっとしている。

GK秋元 大黒さんに2点を取られて正直悔しい。島(村)さんがスーパーゴールを決めてくれて本当に良かった。京都まできてくれたサポーターのために、昇格を決めたかった。

◆湘南ベルマーレ 1968年創部の藤和不動産サッカー部を母体とし、94年に「ベルマーレ平塚」としてJリーグに参入。日本代表でも活躍した中田英寿、岩本輝雄、呂比須ワグナーらが所属し、攻撃的なサッカーから湘南の暴れん坊との名で人気を呼んだ。

だが、99年に親会社が運営から撤退すると、大幅な選手の入れ替えを強いられてJ2に降格。翌2000年に「湘南ベルマーレ」と改称し、湘南地域7市3町をホームタウンとする市民クラブとして再出発した。

09、12年にJ1昇格を果たしたが、それぞれ翌年にJ2降格。今シーズンは首位を独走し、昇格を決めた。天皇杯は3度(1977、79、94年)優勝している。

ベルマーレは「美しい海」を意味するラテン語の造語。チームカラーは青、ライトグリーン、白。本拠地は平塚市大原のShonanBMWスタジアム平塚。事務所は同市中堂18番地12、練習場は隣接する馬入ふれあい公園サッカー場。眞壁潔会長、大倉智社長。

【神奈川新聞】


1年でのJ1復帰を決め、サポーターと喜ぶ湘南イレブンら=京都市の西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場
1年でのJ1復帰を決め、サポーターと喜ぶ湘南イレブンら=京都市の西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場

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