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海老名市と寒川町 住民の足確保へ連携 廃止の路線バスを共同運行へ

社会 神奈川新聞  2014年09月17日 03:00

海老名市と寒川町は、10月から海老名駅とJR相模線寒川駅間の約11キロを結ぶ路線バスの実証運行を始める。行政機関が広域連携の試みとして経費を一部負担、民間事業者が廃止したバス路線の復活を働き掛ける。こうした取り組みは県内でも例がないという。

実証運行は、10月1日から2015年3月31日までの半年間実施。海老名駅から海老名市役所を経由して南下、相模線と並行する形で寒川町に入り、寒川駅まで計23のバス停を設ける。

平日は午前10、11時、午後2、3時台を除いて午前6時から午後7時台までの間、1時間に1往復の計20便、土曜・休日は計12便を運行する。所要時間は約40分で運賃を400円に設定した。

今回の事業は、海老名市としてはコミュティバス(コミバス)の運行指針で公費負担率50%超と、継続条件を満たさない本郷ルート(約9キロ、9月30日休止予定)の代替路線として位置付ける。

一方、寒川町は3線が合流するターミナル駅で周辺に商業施設が集積する海老名駅への、直通の公共交通手段として住民の利便性向上などを目的にしている。

実証運行の経費は2390万円。海老名市と寒川町は利用促進策やバス停設置などで各830万円(県が半額補助)を負担。残りの人件費などは運賃収入で賄う。車両は、両自治体が現在使用している小型のコミバスを転用する。

利用客の減少を受け、県内でもバス事業者による赤字路線の減便・廃止が相次いでいる。そのため、自治体は住民の足の確保策としてコミバスを運行しているが、公費負担の多さが課題になっている。

海老名市駅周辺対策課は「今回のバス路線は1999年度に廃止されたが、当時に比べて海老名駅周辺の開発は進んだ。こうした状況を踏まえ自治体がどの程度経費を負担すれば、事業者が運行を再開してくれるのか、探っていきたい」と話している。

【神奈川新聞】


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