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「光風荘」、来館5万人 湯河原町、「二・二六事件」の現場の一つ

話題 神奈川新聞  2016年12月04日 02:00

来館者数5万人を突破した光風荘。室内には約200点の資料が展示されている=湯河原町宮上
来館者数5万人を突破した光風荘。室内には約200点の資料が展示されている=湯河原町宮上

 1936年の陸軍青年将校らによるクーデター未遂事件「二・二六事件」の現場の一つで、現在は資料館として事件の関連資料を展示する「光風荘」(湯河原町宮上)の来館者数が3日、5万人を突破した。2003年の開館から約13年5カ月での達成となった。

 光風荘は老舗旅館「伊藤屋」の元別館。事件当時、前内大臣の牧野伸顕伯爵が家族らとともに静養で訪れており、そこを河野寿大尉ら8人が襲撃した。牧野伯爵は難を逃れたが、護衛警察官が殉職するなど死傷者が出た。

 建物は事件で火を放たれ焼かれたが、翌37年に再建。2003年に資料館として開館した。河野大尉が自決に用いた果物ナイフ、当時を伝える新聞など約200点が展示され、町民で構成される団体「湯河原観光ボランティア」が語り部として案内役を務めている。

 5万人目となったのは母親と訪れた静岡県長泉町からの来館者(52)。偶然立ち寄ったと言い、「湯河原が事件の舞台になったことは知らなかった。歴史が好きなので、当時のことを学びたい」。冨田幸宏町長は「5万人達成の節目を知らせる中で史実を知ってもらう機会になれば」と話した。

 今年で事件から80年を迎えた。同団体によると、このことも影響したとみられ、来館者数が例年より千人程度多いという。


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