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【照明灯】聖火宿泊

社会 神奈川新聞  2014年09月15日 09:39

「聖火宿泊」。人の背丈の3人分もあろうか、特大の文字で書かれた懸垂幕が箱根町役場に掲げられた。各地を回ってきた聖火に、まさか温泉で疲れを癒やしてもらおうというわけでもなかろうが、にぎにぎしい歓迎ぶりだ▼50年前の前回東京オリンピック関係の資料を探していて、見つけた写真だ。前日の本紙には、「箱根町の道路はすっかりはき清められ役場玄関には木製の高さ一・六メートルというプロパンガス利用のりっぱな聖火台ができ…」とある▼町長室に泊まった聖火は、4人の職員が徹夜で警戒に当たったそうだ。揺らぐ炎を見つめ「消してはなるまい」と気が気でなかっただろう。ご健在なら、その時の話をぜひ伺いたい▼聖火は県内を二つのコースで駆け抜け、県民1978人がつなぎ、沿道には130万人が詰めかけ声援を送った。開会式で最終ランナーとして聖火台までの階段を駆け上がった坂井義則さんの訃報に接したが、あの時の感動は忘れられない▼2020年東京五輪・パラリンピックの競技会場見直しをめぐり、菅義偉官房長官は横浜市内で「横浜でトライアスロンを成功させたい」と、招致へ一歩踏み込んだ発言をした。聖火リレーの楽しみに加え、神奈川で競技開催も。実現へ期待が高まってきた。

【神奈川新聞】


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