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日本語オペラのこんにゃく座が新作 中世の説教節題材に学校巡業

カルチャー 神奈川新聞  2014年09月09日 03:00

「おぐりとてるて」の練習風景(オペラシアターこんにゃく座提供。撮影:姫田蘭)
「おぐりとてるて」の練習風景(オペラシアターこんにゃく座提供。撮影:姫田蘭)

川崎を拠点に国内外で日本語オペラの舞台を重ねる「オペラシアターこんにゃく座」(川崎市多摩区宿河原)が11日、新作「おぐりとてるて-説経節『小栗判官照手姫』より」の上演を始める。中世の物語を誰もが楽しめるエンターテインメントに仕上げた作品。俳優座劇場(東京都港区)を皮切りに全国の学校を回り、オペラの魅力を発信していく。

1971年創設で日本語によるオリジナルオペラの創作活動を続けるこんにゃく座。これまでの舞台は、東京での主催公演のほか小中学校や海外などで年間約200回を数える。

新作は、中世の民衆に親しまれ、日本の「語りもの芸能」の原点とも言われる説経節の作品「小栗判官照手姫」が題材。大蛇の化身に恋をして都を追われた美男おぐりが、美女てるてと出会い、数奇な運命に翻弄(ほんろう)されるストーリーをオペラとしてよみがえらせた。

こんにゃく座代表で作曲家の萩京子さんは「地獄に落ちたかと思ったらよみがえり、全国を旅するというダイナミックな物語」と、その魅力を語る。「娯楽のなかった時代に人々を楽しませ励ましたのが説経節。現代でも何か心に引っかかるものがあるのでは」

古い芸能というイメージを壊そうと、音楽はサックスと打楽器、ピアノのアンサンブルによる編成。色彩豊かな舞台とスピード感あふれる展開で、大人から子どもまで飽きずに楽しめる作品を目指したという。

東京での公演後は全国の中学や高校での上演を行う予定。萩さんは「オペラになじみのない若い世代にぜひ見てもらいたい」と話す。

東京公演は14日まで全6回。チケットは一般5500円(ペア1万円)、学生2千円。問い合わせは、こんにゃく座電話044(930)1720。

【神奈川新聞】


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