1. ホーム
  2. カルチャー
  3. 「お月見ちょうだい」と子どもたちが家庭訪問 相模原で伝統行事

「お月見ちょうだい」と子どもたちが家庭訪問 相模原で伝統行事

カルチャー 神奈川新聞  2014年09月09日 03:00

地域を回り、お月見のお供え物をいただく小学生ら=相模原市南区
地域を回り、お月見のお供え物をいただく小学生ら=相模原市南区

中秋の名月の8日、子どもたちが各家庭でお供え物をいただく伝統行事が相模原市南区磯部の上磯部地区で行われた。あいにくの曇り空だったが、子どもたちは「お月見ちょうだい」と言いながら元気に地域を回った。

同地区で戦前から続く行事。各家庭で、縁側にススキと一緒に団子やサツマイモなど収穫した農作物をお供えする。子どもたちが各家庭を訪ね歩き、このお供え物をいただくという昔ながらの風習で、今でも行っている地域は少ないという。

「お月見ちょうだい」「お月見ください」-。表通りに面した男性(66)方にも、夕方から子どもたちが次々と訪問。イモのほか、お菓子をもらって笑顔を見せていた。

「自分も小さいころに各家庭を回っておはぎやイモ、クリなどをもらった。地域に伝わる風習を守っていきたいですね」。地元で生まれ育った男性は、こう言って目を細める。「これからまだ70~80人は来るんじゃないですか」

手作りのまんじゅうを供えて子どもたちを出迎えた女性(83)は、まんじゅうを60個ぐらい用意し、子どもたちが楽しみなお菓子も準備した。「ここに嫁いでからずっと続けている行事なので」と、うれしそうに子どもたちにお供え物を次々と手渡していた。お菓子を入れる袋片手に、仲良し3人組で町内を回っていた小学4年の女児(10)は「毎年楽しみにしている。今回もあと40軒ぐらい回る」。袋がいっぱいになったら仲間の家にお菓子を置いて、再び回るという。

【神奈川新聞】


シェアする