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差別撤廃へ思い新た 横浜で関東大震災の朝鮮人虐殺追悼

社会 神奈川新聞  2014年09月08日 03:00

雨の中で追悼の言葉を述べる参加者ら=横浜市西区の久保山墓地
雨の中で追悼の言葉を述べる参加者ら=横浜市西区の久保山墓地

91年前の関東大震災直後に虐殺された朝鮮人らを追悼する集会が7日、横浜市西区の久保山墓地で開かれた。虐殺の真相究明に取り組む市民グループや神奈川朝鮮中高級学校の生徒ら約100人が参加。慰霊碑に献花し、痛ましい歴史を語り継ぐことの大切さと差別撤廃への思いを新たにした。

追悼会は、市民グループなどでつくる「関東大震災時朝鮮人虐殺の真実を知り追悼する神奈川実行委員会」が主催。幼少期に虐殺を目撃したという石橋大司さん(故人)が、1974年に私財を投じて建立した関東大震災殉難朝鮮人慰霊之碑の前で、市民グループなどが調査した当時の記録を報告した。

実行委の山本すみ子代表は「虐殺の実態は、いまだに分かっていないことが多く、権力が過去に隠蔽(いんぺい)したことを、こじ開ける闘いだ」とあいさつ。ヘイトスピーチをめぐり国連が日本政府に改善を勧告したことに触れ、「政府はヘイトスピーチを取り締まらず、われわれのような集会を取り締まろうとしている」と批判した。

在日本朝鮮人総連合会県本部の朴在和さんは「歴史の教訓を生かし、過去の過ちを二度と繰り返さず、朝鮮と日本の人々が平和な関係を築くことが犠牲者の願い」と強調。追悼会を共催した横浜YMCAの田口努さんは「二度とこのようなことが起きないようにするのが私たちの使命だ。(昨今の)ヘイトスピーチを見て、こんなばかげたことがあるものかと思う」と指摘した。

式典では、民族音楽の演奏やアリラン合唱なども行われ、犠牲者の冥福を祈った。

【神奈川新聞】


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