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横須賀「三笠」に若者ら続々来艦 サブカルチャー人気影響

社会 神奈川新聞  2014年08月30日 03:00

記念艦「三笠」を見学する観覧者=横須賀市稲岡町
記念艦「三笠」を見学する観覧者=横須賀市稲岡町

日露戦争(1904~05年)の日本海海戦で旗艦を務め、現在は三笠公園(横須賀市稲岡町)に保存されている記念艦「三笠」への客足が好調だ。15日には、昨年度を上回るペースで来艦者10万人を達成。近年の歴史ブームに、若者を中心としたサブカルチャー人気も重なり、脚光を浴びている。

甲板では、ツアーのバッジを着けた多くの団体客が見受けられる。100年以上前に建造された鉄製の戦艦が保存されているのは世界的にも珍しく、東郷平八郎海軍大将が指揮した「最上艦橋」や艦内の展示資料などが歴史の重みを醸し出す。

本年度の来艦者は、15日に10万人を突破し、昨年度に比べ38日間も早かった。過去最高の観覧者を集めた昨年度は年間約19万5千人だったが、それをしのぐハイペース。三笠保存会広報課長の曽川正さんは「間違いなく、20万人を突破する」と見込む。

高水準で客足を保つ背景には、歴史とサブカルチャーの人気がある。2008年度は11万人だったが、NHKドラマ「坂の上の雲」の放映で、東郷大将が三笠で指揮した日本海海戦を取り上げた回が放送された11年度は19万人を記録した。その後も民放テレビの旅番組などで取り上げられたりし知名度は高まっている。

さらに、インターネットの人気ゲームで、旧日本海軍の艦艇を女性キャラクターに擬人化した「艦隊これくしょん」の影響で、コスプレ姿の女性や団体が写真撮影で三笠に訪れるなど、客層が広がっている。

曽川さんは「昔は年配者が多かったが、最近は本当に若い人が増えた」と喜ぶ。休日は、甲板にあふれんばかりの老若男女が全国各地から訪れるという。

9、10月の団体予約は、ともに既に約90件も入っている。関東近県からのバスツアー客が増えているのも好調の一因だ。

昨年3月には市内の多彩な食品を集めた「よこすかポートマーケット」がオープン。横須賀港に停泊する艦船を見学するクルーズ「YOKOSUKA軍港めぐり」の体験後、三笠を見学し、同マーケットで買い物をして帰宅する新たな観光ルートが出来上がった。

千葉県柏市からツアーで初めて横須賀を訪れ、三笠を見学した60代の男性は「本で読んだことはあったが、こんなに大きいとは思わなかった」と満足そうに話していた。

来年は日本海海戦から110周年を迎え、同保存会では多様な企画を予定している。

【神奈川新聞】


客足が好調な記念艦「三笠」=横須賀市稲岡町
客足が好調な記念艦「三笠」=横須賀市稲岡町

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