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教員の声を瞬時に文字変換 横須賀市立ろう学校で聴覚障害支援の実証実験

社会 神奈川新聞  2014年08月26日 03:00

横須賀市立ろう学校(同市森崎5丁目)で、聴覚障害児が授業を受ける際の支援システムの実証実験が行われている。これまでNTT横須賀研究開発センタ(同市光の丘)が独自にシステムを開発して行ってきたが、26日からは文部科学省の教材開発事業として実施。本年度中の商品化を目指す。

支援システム「こえみる」は聴覚に障害がある子どもたちを対象に、教員の声を瞬時に文字に変換して電子ディスプレーに映し出す仕組み。手話などで伝えきれない言葉を表すことで、児童生徒と教員とのコミュニケーションをより円滑にするのが狙いだ。

さらに、情報通信技術(ICT)を活用し、手持ちのタブレット端末へ発話内容を送信できる。

同センタは3年前から音声認識技術などを使った支援システムの研究開発に着手。昨年度は同校で独自の実証実験を行ってきた。

本年度からは文科省の教材開発事業として、同校の小学部1・3年と中学部2年の通級生を対象に、8月26日から来年3月26日まで引き続き機能強化などを目的に実証実験を行う。本年度中の商品化を目指すNTTサービスイノベーション総合研究所の藤田敏昭所長は「耳の不自由な方の世界を広げたい」と話す。

同校の丹治美穂子校長は「事前に用意できる教材にも限りがあり、一方で(児童らとのやりとりを)全て黒板に書くことも難しい。文字で残るので理解への時間の短縮にもなり、授業のテンポも速くなる」と効果を期待する。

実証実験後の導入について、吉田雄人市長は「現場での使い勝手を聞きながら、予算化を判断していく」と述べた。

【神奈川新聞】


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