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ペット同行が焦点 23日から海老名で避難所マニュアルに基づく開設訓練

社会 神奈川新聞  2014年08月16日 03:00

災害時、駐車場にペットエリアを設ける国分コミュニティセンター=海老名市国分南
災害時、駐車場にペットエリアを設ける国分コミュニティセンター=海老名市国分南

海老名市は小学校やコミュニティセンター(コミセン)など避難所予定施設ごとに初めて作成した運営マニュアルに基づく開設訓練を23日以降、順次実施する。作成は昨年9月から住民との協働作業で進めたが、近年増えているペットとの避難が焦点の一つになったという。

市危機管理課によると、地震などの災害発生時に開設を予定している市有施設は小学校やコミセンなど32ある。マニュアル作成は、学校の場合、教職員、PTA、地元の自主防災組織からなる検討会議を設置して行った。

マニュアルは、避難所の開設から運営、閉鎖までを4期間に分けて活動内容を明記。責任者は発災から24時間程度までの初動期は事前に割り当てた市職員、その後は自治会代表など避難者主体の運営委員会に移行する手順を示している。

また、現場の教職員は在校する児童生徒を校庭に避難させた後、被災者の受け入れ対応、居住エリアとなる体育館の安全点検を行うなど役割を明確化。初動時の混乱をできる限り回避するため、開放する教室、収容人数などを施設配置図に記載した。

マニュアル作りは、同課職員が主導するかたちで行われたが、難航したのがペットの取り扱い。家族の一員という意識が高い参加者は持ち込み原則禁止の考えに抵抗感が強かったという。

ペット同行避難にどう対処するか、各自治体で苦慮しているのが実情。居住エリアまで持ち込めば、鳴き声やアレルギー症状など飼い主以外の避難者に迷惑を掛け、トラブルになることが想定されるからだ。

この問題は、各検討会議においても活発に議論された。最終的には周知事項に「発災初動期は避難所にペットを連れてこない」を前段に入れることで落ち着いたという。

ただ、国分コミセン(同市国分南)だけはこの表現を削除して「連れて避難しなければならない場合、迷惑にならないよう屋外で飼育する」と続けた。駐車場にペットエリアを設置するとした。

同課は「飼い主も迷惑は承知しており、東日本大震災では車の中で一緒に避難生活をしていたケースもあった。初動期は難しくても、落ち着いてくれば対応は可能になると思われる。マニュアルではなく、状況に合わせて各運営委員会で判断していくことになるだろう」と話している。

【神奈川新聞】


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