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偏見 子どもからなくす 横須賀の全小学校で映画上映ー障害児の母ら奔走

話題 神奈川新聞  2016年12月02日 02:00

映画「みんなの学校」の全小学校上映に向けて活動するすかすかいっぽ運営メンバーら=横須賀市本町
映画「みんなの学校」の全小学校上映に向けて活動するすかすかいっぽ運営メンバーら=横須賀市本町

 障害のある子どもの母親たちでつくる子育て情報ウェブサイト「sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)」の運営メンバーが、特別支援学級を持たない大阪市の小学校に密着したドキュメンタリー映画を横須賀市立小学校全46校で上映しようと奔走している。「子どもたちが障害への偏見をなくすことで、世の中全体が変わっていけば」と思いを込める。

 映画「みんなの学校」は「すべての子どもに居場所を」を掲げる大阪市立大空小学校が舞台。知的障害のある子どもが垂らしているよだれを、同級生が何も言わずに拭いたり、すぐに教室を飛び出してしまう子どもをみんなで捜しに行ったりと、同校の日常生活が描かれる。

 すかすかいっぽは、9月に映画の上映会を市内で開催。来場者アンケートで「子どもに見せたい」「一緒に見て考えたい」という回答が多く寄せられ、全小学校での上映を企画した。

 映画配給会社に趣旨を説明すると、費用の割引などが実現。全校上映の第一歩として、同団体代表の五本木愛さん(42)の子どもたちが通う市立鴨居小学校(同市鴨居)に呼び掛け、来年1月に行われる予定だ。費用は地域の商店街などに寄付を募り、年間6校での上映を目指す。

 五本木さんは、普通学級と支援学級が分けられている現状では「障害のある子どもと接する機会が減ってしまい、障害のある子どもたちが何をすると怒るのか、一人一人の特性を理解できない。言い返せなくても傷ついていることもある」と話し、こう訴える。

 「支援学級があるのを当たり前だと考えている人たちに、そうでない形があることを知ってほしい。大人が条例や法律を作っても、『障害者は変な子』という子どもの意識が消えなければ、いじめや差別はなくならない」


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