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里山保全を気軽に体験 住民に活動の場提供 秦野・日立エコ村

社会 神奈川新聞  2014年08月07日 03:00

竹の伐採など里山の保全体験した高校生たち
竹の伐採など里山の保全体験した高校生たち

里山の再生などを目指し、日立製作所が秦野市千村に開いた「日立ITエコ実験村」が地元住民らにフィールドワークの場を提供している。毎月のように小・中・高校などが訪れるほか、住民による団体も組織され、さまざまな体験活動を展開している。

実験村は同社の社会貢献活動の一環。里山再生の実践や環境保全に同社の技術を生かす実験の場として、3年前に“開村”した。約7千平方メートルほどの土地を借り受け、休耕田・広葉樹林再生エリア、植物・動物観察エリアに分け、地元ボランティアとともにさまざまな取り組みを続けている。

5日は県の環境教育の一環として県立海老名高校(海老名市)の生徒会の環境委員4人が竹林の保全活動を体験。生えすぎて他の植生を妨げている竹林の間伐を行った。専用ののこぎりで竹を切った後には、それを材料に竹細工にも挑戦した。

副委員長を務める2年の女生徒(16)は、「こうして人の手を加えることで、多様な自然が守られるということが分かった」と汗を拭っていた。

実験村では、同社のITシステムを用いて畑などの地温や温湿度のデータを収集したり、獣道には温感センサーで作動する赤外線カメラを設置するなど、技術を環境保全や分析に役立てる実践も行われている。

地元を中心に県内の幼稚園児から高校生までを対象に、田植えやサツマイモ掘りなど体験活動も定期的に開催。東海大学の学生が幼稚園児らを相手に、里山保全など環境学習の指導者体験を行うこともあるという。また、地元住民らにより「ネイチャークラブ」が組織され、定期的に活動を行っている。

同社環境推進本部長で実験村の村長を務める谷光清さん(62)は、「里地里山の荒廃、そして自然資源の素晴らしさを感じるきっかけの場にしてほしい。これからはぜひ都市部の大人にも知ってもらえるような形に持っていきたい」と話していた。

【神奈川新聞】


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